2021年06月20日(日)

ありがとう

義父との別れ、
父との別れ、
そして、昨日大好きなお友達との別れ。

彼女と初めてであったのは、私が初参加した小児漢方懇話会。
2008年7月20日。
私の座席の隣だった。
初対面とは思えず、たくさん色々お話ししたなあ。
いつも優しくて、ふんわり癒しのオーラ。

2013年9月に外来小児科学会で偶然であって、漢方レディース誕生。
そのあとは、毎年一緒にワークショップ。
2015年8月からは、いずみーるも加わって4人。

学会やら、旅行やら美味しいものもいっぱい食べにいったね。

2週間前、緊急事態宣言だったけど、彼女に会うことができた。念のため、PCR検査、抗原検査をして集まった。
とってもしんどかったに違いない。
彼女が来てくれたのは奇跡。
そんな状態だった。
でもずっとニコニコ。
笑顔の写真がたくさん。

その時、体調を崩していた主人のことをとても気遣ってくれていた。
「パパさん、大丈夫かなあ。心配だね。
休んで良くなるなら、休むことも大切だよ。
私のようになったら休んでも治らない」

あれから、2週間しかたってない。
早すぎる。
昨日は、日程が違ったら最後のお別れができなかった。
3人でそろって彼女にお別れすることができた。
霊前に置いてあった、ピンクの聴診器。
これをつけて、たくさんのお子さんや保護者の方に愛されていたんだろうな。多くの人を救ったに違いない。

喪主は、息子さん。
まだ10代なのに立派に勤めていた。
初めてあったときは、小学生だったのに、大きくなった。
涙ひとつみせずに気丈に皆さんに挨拶していた。

「めちゃめちゃ悲しくて辛いけど、母の思いもあるので、これから頑張らないと。たくさん勉強します。」って。

彼女のお母さまが「最後はね、ほんとに安心して旅立った。
大丈夫、大丈夫って言ってね。」と話されていた。

そういえば、病気に対してもいつも前向きだった。
辛そうな顔をみたことがない。
5月にも大好きな乗馬の写真を送ってくれた。

2週間前にも、ずっと休んでるから明日ぐらいクリニックに行かないとと話していた。

私は、彼女の思い、生き方をしっかり受け止めたい。
どんなに忙しくても、疲れていても、仕事ができる、孫と遊べる、朝おきて身体が動く。すべてに感謝したい。

これは最後に彼女からもらった洞爺湖ウインザーホテルのジャム。しんどいのに取り寄せてくれて、とっても重いのに皆に持ってきてくれた。

パパと少しずつ頂くね。
彼女に恥じないように、しっかり生きていきたい。
ほんとにいっぱいありがとう。

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Posted by さかざきひろみ at 11時17分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年06月19日(土)

全員出席

先日、高齢者の新型コロナウイルスワクチンの集団接種に参加。
私は、問診係。
「お変わりありませんか?」
「お元気ですか?」とお聞きして、サイン。
あと、ワクチン量の記入と何分待機が必要か記入するだけ。

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接種ブース。アクリル板の向こうに私


3つの接種ブースがあって、医師1人と看護師さん2人。
とてもスムーズに接種がすすむ。
しかし、あまりに早かったらしく、
「もうすこしゆっくりしてください」とストップがかかる。
接種がおわっても、接種後の手続きや待合室が渋滞するらしい。
2回ほど、ストップがかかった。

2回接種終了の方は、
「やれやれ〜」
私は思わず、「お疲れ様でした!」
90代の方もいらっしゃって、しかもスタスタ。
ほんとにお元気。
接種にいらっしゃった方々と色々お話させてもらった。
当たり前だけど、お子さんとちがって暴れる人はいない。
皆さん大人しく嫌がる人もいない。
小児科医にとって、これは普段ない光景。

ワクチンは、まるで宝物のように、遮光されてトレイにのせて、しずしず?運ばれてくる。

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当日90人の方が予約されて全員出席。
全員いらっしゃるなんて、すごい〜。
しかも、15時ちょっとすぎにいらっしゃったのは1人だけ。
89人もの人が時間通り〜。

Posted by さかざきひろみ at 14時53分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年06月17日(木)

子どもへの新型コロナワクチン

ファイザー社のワクチン、コミナティの接種対象者は、今まで16歳以上であったが、12歳以上に訂正された。それで、ママ達から外来で色々質問される機会もふえた。

私は、
12-15歳のお子さんの場合は、
お子さんに感染させるのは、周りの大人なので、まずは両親、祖父母、学校や園の先生たちが接種することが大切。
COVID感染で重症化する基礎疾患があれば、接種したほうがよいけど、健康なお子さんは軽症であることが多いので、今あわてて接種しなくてもよいかもしれない。
これから始まる16-64歳までの接種がもう少し進むまで、少し様子をみていいよとお話ししていた。しかし、今後ウイルスが変異していって、感染状況が変わるとそれもまた変わってしまう。答えはひとつでなく、なかなか難しい。

実際、15歳以下のお子さんのワクチンについては色々な考えがあるが、先日、日本小児科学会、日本小児科医会から見解がだされた。

日本小児科学会の見解
日本小児科医会の見解

まとめてみると、
@お子さんをCOVID19から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従事者等)への接種が重要。
A重篤な基礎疾患のあるお子さんは、COVID19感染の重症化をふせぐことが期待される。
B健康なお子さんの接種には、メリット(感染拡大予防など)やデメリット(副反応など)を本人と保護者の方が十分理解して、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要。

結局、これも絶対こうしたほうがいいというのはない。

大阪府でも、15歳以下のお子さんには、まだ接種券を配布しないところもあるそう。
小児科学会の見解のように、お子さん自身にもしっかり説明して接種を考えていく必要があると思う。

一方、職域接種や大学での接種はどんどんすすんでいる。

甥っ子も、6/22に大学で接種できるとのこと。
わざわざ接種にいかなくても、職場や大学で接種できたら、接種率もさらに上がる。

ただ、ワクチン接種後は、発熱したり、上腕の痛み、頭痛や倦怠感がでることが多く、それも個人差がある。接種日、接種翌日ぐらいは、ゆっくり休めるようにしておいたほうがいいね。

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Posted by さかざきひろみ at 14時24分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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