2023年09月30日(土)
お月様
昨日は中秋の名月。
帰宅途中にお月様を満喫。
エネルギー満ち溢れるお月様に心が癒される。
お家からもきれいに見える。
あらためて、色々なことに「ありがとう」と感謝の気持ちを高める。
外来では、インフルエンザは先週よりは少し減ってきたかも。
学級閉鎖や学年閉鎖をすると、そのあとは流行の勢いがすこし減ることが多い。
新型コロナウイルスはそれほど多くない。
アデノウイルスはよこばい。
溶連菌感染症は増加している。
そして、各検査キットが出荷調整。
溶連菌のキットがなかなか手に入りにくいがなんとか確保。
インフルエンザ−新型コロナのキットもなんとか確保。
しかし、たくさん購入しても、あっという間になくなっている。
在庫管理やあとどれぐらい確保しておいたらよいかなど、色々難しい。
第41回日本小児心身医学会のオンデマンドが始まった。
和歌山で開催され、ほんとは行きたかったのだけど、小児東洋医学会と重なって断念。
通勤の途中やちょっとしたスキマ時間に拝聴している。
学会テーマは、「未来へ! みんなで学ぶ 子どものこころと体 〜息する・食べる・眠る〜」
心も身体の健康もすべての基本は、この「息する、食べる、眠る」
息する(運動や呼吸)、食べること、眠ることはほんとに大切。
だけど、簡単なようで、とても難しい。
Posted by さかざきひろみ at 19時25分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年09月28日(木)
ラジオ
昨夜は谷町4丁目にあるNHKへ。
ラジオの収録に行ってきた。
NHK関西ラジオワイド「季節の健康」。
一度に2回分の収録。
11/1(水)「こどもの味方!漢方薬」
11/29(水)「ママの味方!漢方薬」
外来で話すぎたせいか、のどの調子が若干変。
収録前に、㉙麦門冬湯を2包。109小柴胡湯加桔梗石膏、さらに㉘越婢加朮湯も。
おかげで、スタジオはとても乾燥していたけど、最後まで、お話できた。
1本7分ほどの短時間だけど、アナウンサーさんも、とっても可愛くて、楽しい時間だった。
貴重な経験をさせていただいた。
皆さま、ありがとうございました。
そして、今日はいつもの幸せの場所へ。
彼にあうと、オキシトシンがいっぱい。
帰りの新幹線。
つい、うとうと。
ふっと気づくと 駅に停まっている。
「あっ、新大阪や。乗り過ごしたら岡山や」とダッシュで飛び降りる。
だが、なんかいつもの景色と違う。
階段をかけおりると、八条東口という文字。
まだ、京都だった.......。
Posted by さかざきひろみ at 20時15分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年09月26日(火)
オキシトシンとオレキシン [漢方薬]
日本小児東洋医学会での特別講演。
「漢方薬の抗不安、抗ストレス作用の作用機序〜加味帰脾湯を中心に〜」
昭和大学の砂川正隆先生のお話。
ストレス反応を調節するオキシトシンやオレキシンのお話。
オキシトシンは、抗ストレス作用、抗不安作用、社会行動促進作用がある。また幸せホルモン、愛情ホルモンともいわれている。
オキシトシンを自然に増やすためには、ハグなどのふれあい、見つめあい、感動する、思いやりの気持ちなどがある。
オキシトシンを薬として投与する場合は、現在、日本では注射剤のみが認可されており、陣痛誘発・分娩促進などに保険適用がある。
他には、自閉スペクトラム症の治療薬として、オキシトシン経鼻スプレーが候補にあがっていて、色々研究されている。
承認はまだされていないが、オキシトシンは、社会的コミュニケーションの障がいに関して効果があるとのこと。
漢方薬では、加味帰脾湯が、オキシトシンの分泌を増やす作用があり注目されている。
特に加味帰脾湯に含まれる大棗、当帰、生姜にその作用があるとのこと。
他にも当帰四逆加呉茱萸生姜湯や補中益気湯、当帰建中湯にもこの3つが含まれている。
ただ、この3つの漢方薬にオキシトシンを増やす作用があるかどうかはまだわかっていない。
さらに、ストレスには、それを誘発するオレキシンというのがある。オレキシンは摂食行動や睡眠や覚醒をコントロールする神経物質。
オレキシンが分泌されることにより脳内が覚醒状態となることより、オレキシンを抑制するベルソムラやデエビゴという薬が不眠症の治療薬として使用されている。
漢方薬で、このオレキシンを抑制するのが、抑肝散や加味逍遙散。
特に柴胡や蘇葉にその作用があるらしい。
抑肝散には、不安幻覚に関するセロトニン神経系を介する作用や攻撃興奮に関するグルタミン酸神経系を介する作用もある。
大昔に作られた漢方薬が、現在になってその作用が色々研究されているというのがとても興味深い。
Posted by さかざきひろみ at 19時47分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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