2021年12月07日(火)
湯・散・丸 [漢方薬]
漢方薬は、葛根湯、麻黄湯などのように「湯」という文字がついているものと、
五苓散、当帰芍薬散のように「散」
桂枝茯苓丸、八味地黄丸のように「丸」
という字がついているものがある。
実はこれには意味があって作り方を表している。
「湯」というのは、葛根湯であれば、葛根、麻黄、桂皮、芍薬、生姜、大棗、甘草という7つの生薬を、水で煎じて、その煎じ液を飲むもの。
「散」は、五苓散であれば、桂皮、沢瀉、蒼朮、茯苓、猪苓という生薬を細かく砕いて粉末にしてそれを飲むもの。
「丸」は、桂枝茯苓丸であれば、桂皮、芍薬、桃仁、茯苓、牡丹皮という生薬を粉末にして、それをハチミツなどで固めて丸くして丸薬として飲むもの。
本来は、このようにして飲むものであったが、実際のパックに入ったエキス剤は、どれもすべて、煎じて、その煎じ液を、フリーズドライにしている。
「湯」だけでなく、「散」も「丸」も煎じ液にしていることから、本来のものと区別するためたとえば、五苓散料などと「料」という字をつけることもある。
エキス剤に関しては,一包を約100mLの白湯に溶き,湯に戻して服用するのが本来の飲み方。
身体を温める漢方薬はお湯で溶かして飲んだ方が効果がアップ。
麻黄や附子が入っているものは、溶かして飲んだ方が吸収も早くなるといわれている。
また、インスタントコーヒーの粉をそのままのむとえぐみが強くて飲めないけど、お湯にとかすと美味しくなる。漢方のエキス剤はその原理と同じになる。
お子さんたちは、なかなかお湯に溶いただけでは、飲みにくいので、何かに混ぜて飲みいやすいようにする工夫が必要になる。また忙しいときは、溶かす時間もない。
だけど、香りの効果もあるので、大人の方はできたらお湯でといて、匂いもかいでゆっくり飲んでね。
やっと、イロハモミジが色づいた。
Posted by さかざきひろみ at 18時50分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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