2021年12月11日(土)

少しずつ [クリニック情報]

外来では、相変わらず、ウイルス性胃腸炎が多い。
原因はノロウイルスもあるけれど、他のウイルスであることも多い。
ウイルス性ならば、原因が何であっても治療は変わらない。

大抵は2-3日で回復するが、いつまでたっても食欲が回復しないケースもある。登園できるかどうかは、食欲があって、機嫌がよく元気であることが大切。

ウイルス性胃腸炎の典型的な症状は、
突然嘔吐。その後下痢で発熱することもある。
最初の吐いているときに、すぐに水分をたくさんとると、また嘔吐してしまう。ママ達は「マーライオンみたいに吐くんです」といわれる。

水分は、嘔吐が少しおさまってからがいい。
それも、ゴクゴク飲むのではなく、OS1などの経口補水液をひとさじずつ少しずつ回数を多くして飲む。
このとき、お茶やお水にすると嘔吐しやすい。
また、身体の電解質が乱れたり、血糖値が下がってしまう。

嘔吐したり下痢すると、身体から塩分が失われていくので、それを補えるだけの塩分を含むOS1が一番よい。
ジュースやスポーツドリンクは糖分が多く、塩分が少なすぎるので、よくない。

水分をとっても嘔吐しなくなって、食欲が出てきた場合は、消化のよいものを食べることができる。
よく「何を食べさせたらよいですか?」と質問される。
消化のよいものは、おかゆ、おかゆが嫌いなら軟らかめのごはん、おうどん、おとうふ、大根など。
他にもよく煮たものがいいかな。
フルーツならリンゴかな。今が旬のいちごやみかんは消化が悪い。また、当然だけど揚げものなどの脂っこいものはよくない。

しかし、お子さんたちは いきなり唐揚げとか、マクドのポテト、ラーメン、などを食べたがるから不思議。
もちろん、これらを食べると、またお腹が痛くなったり、嘔吐や下痢をしてしまう。

ウイルス性胃腸炎の予防はしっかりとした手洗い。
それと、当たり前だけど普段から十分に睡眠と栄養をとることが大切。

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Posted by さかざきひろみ at 15時00分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年12月09日(木)

何?? [クリニック情報]

九条駅の階段を上がるとクリニックが見える。
朝、いつものクリニックと少し違う。
何??いつもと違う窓のところに何か干してある??
タオル??

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近寄ってみると

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ダッフィーちゃんたち。
そういえば、昨日しまっていたのを出していた。今、クリニックには中々飾れないので、しまっていたら、ちょっとホコリのにおい。それで、日光浴をしているよう。何となく不気味。

でも、これ、室内からみたら、メッチャ可愛い。
みんなで並んでお外をみている。

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そして、今日はちょっと早い大掃除。

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周りのスタッフが変わっても、ずっと、机の下にもぐっているSちゃん。ごちゃごちゃになっている配線を整理。

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毎日少しずつお掃除していたから、あっという間に終了。
とっても綺麗になりました!

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Posted by さかざきひろみ at 16時30分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年12月07日(火)

湯・散・丸 [漢方薬]

漢方薬は、葛根湯、麻黄湯などのように「湯」という文字がついているものと、
五苓散、当帰芍薬散のように「散」
桂枝茯苓丸、八味地黄丸のように「丸」
という字がついているものがある。

実はこれには意味があって作り方を表している。
「湯」というのは、葛根湯であれば、葛根、麻黄、桂皮、芍薬、生姜、大棗、甘草という7つの生薬を、水で煎じて、その煎じ液を飲むもの。
「散」は、五苓散であれば、桂皮、沢瀉、蒼朮、茯苓、猪苓という生薬を細かく砕いて粉末にしてそれを飲むもの。
「丸」は、桂枝茯苓丸であれば、桂皮、芍薬、桃仁、茯苓、牡丹皮という生薬を粉末にして、それをハチミツなどで固めて丸くして丸薬として飲むもの。

本来は、このようにして飲むものであったが、実際のパックに入ったエキス剤は、どれもすべて、煎じて、その煎じ液を、フリーズドライにしている。

「湯」だけでなく、「散」も「丸」も煎じ液にしていることから、本来のものと区別するためたとえば、五苓散料などと「料」という字をつけることもある。

エキス剤に関しては,一包を約100mLの白湯に溶き,湯に戻して服用するのが本来の飲み方。

身体を温める漢方薬はお湯で溶かして飲んだ方が効果がアップ。
麻黄や附子が入っているものは、溶かして飲んだ方が吸収も早くなるといわれている。

また、インスタントコーヒーの粉をそのままのむとえぐみが強くて飲めないけど、お湯にとかすと美味しくなる。漢方のエキス剤はその原理と同じになる。

お子さんたちは、なかなかお湯に溶いただけでは、飲みにくいので、何かに混ぜて飲みいやすいようにする工夫が必要になる。また忙しいときは、溶かす時間もない。
だけど、香りの効果もあるので、大人の方はできたらお湯でといて、匂いもかいでゆっくり飲んでね。

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やっと、イロハモミジが色づいた。

Posted by さかざきひろみ at 18時50分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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