2021年12月16日(木)
ニキビのお悩み
思春期のお子さんたちのニキビについて相談されることも多い。
私も、昔ニキビがひどかったので、気持ちがめっちゃわかる。
ニキビにも色々種類がある
白ニキビ 皮脂や角質が溜まってできる。
赤ニキビ 毛穴がつまって、だんだん膨らみ皮脂に菌が繁殖し炎症が起こっている。
黒ニキビ 皮脂や角質がたまっているところの毛穴が開いた状態
黄ニキビ てっぺんに黄色い膿が見える状態。赤ニキビがさらに悪化し、炎症が激しくなった状態。
瘢痕 炎症性ニキビがおさまったあとにできる。こうならないように早めの治療が必要
今は、昔と違って、いいお薬がたくさんある。
東京の角田先生に教えてもらった方法は、
赤ニキビや黄ニキビには、デュアック配合ゲル。
これは、ベピオ(過酸化ベンゾイル)とダラシン(抗生剤)とが合わさったもので、抗菌作用、抗炎症作用、角質剥離作用などの複数の作用を有する。
ベピオの成分は過酸化ベンゾイル。
アクネ菌の増殖をおさえたり、皮膚の古い角質を取り除く作用があって、毛穴のつまりを改善してしてくれる。赤ニキビ、白ニキビ、黒ニキビを同時に治療することができる。
エピデュオゲルはベピオとディフェリンとが合わさったもの。
ディフェリンの作用は、皮膚の角化を調節して、毛穴のつまりを改善してくれる。
どれも12歳以上の方に使用でき、1日1回塗るだけ。
角田先生によると、
片側に炎症性ニキビ(赤ニキビや黄ニキビ)が5個以下なら、ベピオ。
片側に炎症性ニキビが6個以上20個以下の中等症ならデュアック配合ゲル。
片側に炎症性ニキビが21個以上の重症ならエピデュオゲル。
しかし、これらはどれも皮膚への刺激でヒリヒリすることがあるのが難点。
特に、最初はヒリヒリすることが多い。
野村皮膚科医院の野村有子先生は、その際の裏技として
1) チョンのせ法
初日には、もっとも気になるニキビ1か所だけちょっとのせる。
翌日は、もう1か所ふやし、だんだん増やしていく。赤くなったりかさついたらお休みする。数週間で薬に慣れてきたら広めに塗布する。
2) 洗い流し法
洗顔前に、気になるニキビに広めにぬって5-15分してから洗い流す。
お化粧している場合は、化粧しているうえから直接ぬって5-15分後にクレンジングでお化粧と一緒に洗い流す。
3) 塗り広げ法
もっとも気になるニキビに1か所だけのせる。翌日は、はじめにつけた1か所を中心に倍の大きさにとだんだん塗る面積をふやす。赤くなっていかさついたらお休みする。
ニキビの状態にあったお薬をうまく使うことが大切で、さらに内服できる場合は漢方薬の併用も効果的。さらに食事や睡眠もメッチャ大切 そのお話は次回に。
Posted by さかざきひろみ at 20時03分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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