2023年09月12日(火)
28番 越婢加朮湯 [漢方製剤]
えっぴかじゅつとう
これは、熱があって腫れている場合になんでも有効。
即効性があり、私の好きな処方のひとつ。
鼻水はでないけど鼻づまりがひどい場合。
目が腫れてパンパンになっている場合。
(原因は虫刺されでも結膜炎でもアレルギーでもOK)
蜂窩織炎で炎症をおこしているところが、熱くて腫れている。
関節炎で熱をもって腫れている場合。
じくじくしたひどい湿疹。
まさに異病同治。
(違う病気を、同じ処方で治すこと)
ちなみに、冷えている関節炎にはQ桂枝加朮附湯なるものがある。
構成生薬は6つ。
麻黄+石膏の組み合わせで、炎症にともなう浮腫を取る作用あ蒼朮も浮腫を取る。
大棗+生姜+甘草は胃腸機能改善し胃薬の効果。
以前、私は鼻閉があるときに飲んでみたが、鼻からスコーンとぬけるように鼻づまりがとれてびっくり。
あとフルマラソンの練習で、膝や腰が痛くなったとき、この薬がとってもよく効いた。
著効例は、21歳のひどい花粉症の女の子。
目がパンパンにはれて、鼻がつまって死にそうということで来院された。
㉘越婢加朮湯を外来で1包飲んでもらったところ、飲んでいる途中から
「ふんふん、あれ鼻づまりましやわ」
飲み終わった後、目の腫脹もましに。
彼女曰く「粉薬嫌いやけど、これめっちゃ効くから、欲しい」
鼻がつまって夜眠れないと泣いていた4歳の女の子。
鼻閉がすっきり治って、私に「苦いくすりくださーい」と。
Posted by さかざきひろみ at 01時29分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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