2023年12月19日(火)
36番木防已湯 [漢方製剤]
もくぼういとうと読む。
木防已は、日本では防已と同じなので、この名前がついている。
小児科領域では、あまり出番がなく私もお子さんには処方したことがない。
構成生薬は4つで甘草が入っていない。
それで、循環器領域でも使いやすい。
石膏は抗炎症作用と利水作用、防已も利水作用がある。
ある有名な先生は、防已は利尿作用、石膏はβブロッカー的鎮静作用、桂皮が血管拡張作用、人参が強心薬とたとえられている。
心不全には、もちろん西洋薬が一番。
だけど、たくさん処方しているけど、いまいちなとき漢方薬の併用もよいかもしれない。
実際に、主人の患者さんで心臓疾患の方が漢方を希望されて、
「木防已湯がいいんちゃう」とアドバイスしたことがあった。
その方は、「木防已湯を飲むととてもすっきりして、効いている感じがする」と、とても喜ばれたことがある。
利尿効果を高めるときは、五苓散を併用。
強心作用+利尿作用を高めるときには、附子を配合することもあるそう。
循環器領域では、出番がありそう。
Posted by さかざきひろみ at 20時12分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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