2023年12月02日(土)

中国における肺炎流行

あっという間に師走。
今年もあと1カ月。

中国で気になるニュース。
子どもたちの間で肺炎が大流行。

ニュースやSNSでの画像をみると、新型コロナの再来かと思われる混雑ぶり。

700人待ちとか、24時間待ちとか。
ちょっとありえないような状況。

原因としては、マイコプラズマ、RSウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルス。
その中でもマイコプラズマが多いとのこと。
WHOによると、未知のウイルスは検出されていない。

日本でも、今年はRSウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルスなどの呼吸器の感染症が大流行した。
他にも、ライノウイルスやパラインフルエンザウイルス。どれも咳がひどくなる。
今のところ、まだ日本で流行していないのは、マイコプラズマだけ。

3年前、中国の新型コロナウイルスを他人ごとのように思っていたが、その後大変ことになった。
実際、マイコプラズマ感染症は4年に1回流行する。
前回は4年前の2023年秋から冬にかけて。
マイコプラズマで学級閉鎖になったりしていた。

中国までとはいかないまでも、マイコプラズマの大流行が日本でも起こる可能性は十分にある。

今日の夕方ラン。
大阪市内だけど、紅葉がきれい。

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パパの大好きな鴨さんがいっぱい。
冬のランは空気が澄んでいて心地よい。
今日は6kmだけ。
このぐらいが身体に負担なく一番よい。

Posted by さかざきひろみ at 20時36分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年11月30日(木)

OD(over dose)

ODというと起立性調節障害を思い出すが、それではない。
over doseのODで薬物の過量摂取のこと。
とくに市販の一般用医薬品の過量内服が増えている。
最近では、新宿歌舞伎町のトー横で、OD目的で薬の売買が行われていたことが問題になっている。

薬局で販売されている薬のなかにも、1箱で中毒量・致死量になる製品はたくさんある。

H30年の調査では、10代の薬物障害関連の原因薬物は市販薬が最も多い。
また、2012年から2020年にかけて、「一般用医薬品を主たる薬物とする依存症患者」は約6倍に増加。
「薬物使用と生活に関する全国高校生調査2021」によると、「ここ1年以内で、市販薬の乱用経験がある高校生」は、約60人に1人(高校生の1.57%)の割合だった(詳しくはこちら

濫用のおそれがある医薬品は
エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロムワレリル酸尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン、アセトアミノフェン、デキストロメトルファン、ジフェンヒドラミンなど。

これらは、総合感冒薬や咳止め薬、抗アレルギー薬などに含まれている。

パブロンゴールドには、
ジヒドロコデイン8mg、メチルエフェドリン20mg、無水カフェイン25mg、アセトアミノフェン300mg入っている。
これを大量内服すると致死量となることもある。

ODの症状は、錯乱、酩酊、昏睡、幻覚、けいれん発作、さらに呼吸が遅く、苦しい、または呼吸停止になることも。

また、ODとして最近増加しているのは、デキストロメトルファン(メジコン)。
これは、ちゃんとした量で使用すれば全く問題ない薬で、副作用もほとんどない。脳の咳中枢に直接作用し,咳反射を抑える薬なので、大量に飲むと幻覚を誘発したり、興奮・錯乱状態になるといわれている。

精神科の先生によると、過量内服する患者さんは、大量に内服すると気持ちがよくなる。
それで大量に飲んでしまうとのこと。

これらはネットで購入できるものもある。
米国では依存性のある成分の医薬品は基本的にインターネットで購入できない。
日本でも一定の規制があったほうがよいとされている。
やはり、市販薬も危険だということをしっかり認識することが大切ではないだろうか。

Posted by さかざきひろみ at 19時24分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年11月28日(火)

34番白虎加人参湯 [漢方製剤]

びゃっこかにんじんとう

白虎というのは神様の名前。
中国の神話にでてくる方角の4つの神様。
東は青竜、西は白虎、南を朱雀、北を玄武。
生薬の石膏が白いから白虎という名前がついたそう。

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石膏は硫酸カルシウムで、生薬のなかで一番冷やす作用が強い。しかも潤す作用がある。

夏場で運動部で激しい運動をしているときは、熱中症予防に五苓散+白虎加人参湯をおすすめしている。

実際この薬をお湯にとかして、冷やしてのむと、のどのところがひやーっとする。
夏場のランやダンスに欠かせない。

しかも錠剤があるのでとても便利。

また、この薬は陽明病というステージに使う薬。
高熱が続き、なかなか解熱せず、喉がかわき、汗をかいているときにも処方できる。

寒いときに、ちょっと季節外れの冷やす漢方薬の紹介でした!

Posted by さかざきひろみ at 19時17分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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