2023年12月07日(木)

故障する前に

クリニックには、なんと冷暖房機器が16台もある。
普段の診療スペース+休憩室+院長室に、9台。
隔離室+レントゲンのスペースに7台。

2年前、休憩室の冷暖房が故障。
この場合、室外機が一つなので、9台すべて交換する必要があった。
そして、先日隔離室のスペースの冷暖房が故障。
現在、業者から新たに購入する予定なのだけど、まだ日程が決まらない。
したがって、隔離室が寒い......。

昨日ぐらいから暖かいので、今は、それほど寒くないが、新しいのに交換してもらうまで、何とかしないといけない。

もともと、クリニックあったデロンギは表面がめちゃくちゃ熱くなるので、使えない。
あわてて、アマゾンでポチしたパネルヒーターも表面が熱くなる。ちゃんと、熱くならない暖房具で検索したのだが.....
そんなもんはないのか...。

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今日届いた、セラミックファンヒーターが何とか使えそうだが、下の吹き出し口がやはり少し熱い。

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まあ、この部分を触ることはあまりないと思うのだが。

これらは、空調が治ったら、不要になってしまう...
だけど、患者さんに寒い思いはさせたくなくて。
もう一台購入すべきかどうか。
迷うところ。



そういえば、電子カルテは故障したら大変なので、その前に5−6年に1度は買い替えている。
すでに、3回。もうすぐ、また新調しないといけない。

冷暖房機器も同じように大切なので、故障の前に買いかえすべきなのね。

Posted by さかざきひろみ at 20時43分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年12月05日(火)

35番 四逆散 [漢方製剤]

しぎゃくさんと読む。

四逆というのは、四肢厥逆(ししけつぎゃく)という文字を短くしたもの。
ストレスが強すぎて、気がめぐらずに、手足が冷えて逆に上半身が熱く逆上しているという状態。
それを治すのが四逆散。

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構成生薬は4つだけ。

柴胡は抗ストレス作用。
芍薬+甘草で、緊張を緩める。
枳実は、ストレスによって動かなくなった胃腸を動かすという消化管の蠕動(ぜんどう)運動 を改善する作用。

イメージとしては、ストレスが身体の中にたまりすぎて、手汗があり手足は冷たくなっている。だけど、頭の中はかっかしてイライラしている人。
受験生とか、大人だと中間管理職の人とか。

効能効果としては、
神経質、ヒステリー、胃炎、胆嚢炎、胆石、胃酸過多、胃潰瘍、鼻カタル、気管支炎。

おなかの所見が特徴的で、竹の字型といわれている。
両側の季肋部に抵抗(胸脇苦満)があり、腹直筋が緊張している。

ストレスをうちにひめて、色々な精神症状が出る、胃痛や腹痛が強い場合に有効な、とても良い薬。だけど、味がかなりまずいのが少し残念。

そして、今週は、講演が2本。
12/7(木)は、Dr.'s Prime Academia.
12/10(日)は、蘭子ちゃんとのコラボ.

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今年はこれで最後。
あとは、1月の講演の資料作成。

Posted by さかざきひろみ at 19時59分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年12月03日(日)

マイコプラズマ感染症

現在中国や韓国で大流行しているマイコプラズマ感染症。

過去には2011年(このときは愛子さまも罹患)、2015年、2019年に流行。なぜかマイコプラズマは4年に1回流行する。
典型的なマイコプラズマは頑固な咳。
とにかく咳がひどい。

マイコプラズマとは?
ウイルスと細菌の中間の性質と大きさを持つ病原体で、肺炎、気管支炎などおこすが上気道炎症状のみのお子さんもいる
感染経路 
@咳・くしゃみなどの飛沫感染
A病原体がついた手で目や口、鼻などを触ることによる接触感染
潜伏期間 2〜3週間。他の感染症に比べて長いのが特徴。
症状
長く続くひどい咳(はじめ乾燥した咳→痰がらみの湿ったしつこい咳)外来で待っている間もとにかくずーっと咳がとまらない。昼間はほとんど咳はなく、朝夕だけというのはおそらくマイコプラズマではない。
また、咳は発熱から遅れて始まることも多い。
発熱
大きいお子さんでは熱もなく元気で、咳だけが続いていることもある。乳幼児はかかっても肺炎にならずにカゼで終わることが多く、 年長児の方が肺炎になりやすい傾向にある。
マイコプラズマになって、肺炎になるのは、全体の3-5%ともいわれている。
発疹がでることもある。
診断
レントゲン撮影で特徴的な肺炎像があり、上記のような症状があれば推測できる。
迅速診断できる方法(イムノカード・マイコプラズマ抗体)もあって、クリニックでは主にこれを使用している。しかし、感度が低く偽陰性にでることもあるので、注意が必要。また、のどの奥を綿棒でゴシゴシするので、お子さんにとっては、辛い検査。本当に必要な場合だけに検査をするべきと思う。ただ、総合病院では、特殊な遺伝子検査機器があって、確定診断できている。現在は、それで見つかるケースが多いという。
治療
以前はマクロライド系が第一選択であったが、耐性の場合もある。今中国で流行しているのは耐性が多いらしい。
しかしだからといって、軽症例にミノマイシンやオゼックスなどのニューキノロン系を安易に使ってしまうと、さらに多剤耐性のマイコプラズマになる可能性があるので注意が必要。また、ミノマイシンは9才未満の小さいお子さんは歯が黄色くなったりするので、使えない。
また、病原体に対する体の免疫反応が強く出てステロイドが必要な場合もある。
自然治癒例もあるのでお薬は慎重に選びたい。

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お家のハナミズキとイロハモミジがやっと紅葉。

Posted by さかざきひろみ at 17時23分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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