2024年11月26日(火)
先天性股関節脱臼(CHD)
3カ月健診では、先天性股関節脱臼(CHD)を見逃さないようにすることがとっても重要。
CHDとは、赤ちゃんの股関節が脱臼する病気。
現在は、発症率も0.3%と少なくなっているが、見逃さないようにすることがとっても大切。
CHDになりやすいリスクは、
1)逆子
2)女児(男児の5〜9倍)
3)冬生まれ(寒いので厚い服で足を固定されるため)
4)家族歴
5)向き癖がある
症状
1)正常では、赤ちゃんの足の位置はリラックスした状態では、M字に屈曲している。
片方が常に立て膝になっている時は要注意。
2)股関節の開きが悪い。女児 80度、男児 70度以上開くのが正常。
3)左右の足の長さがちがう。
4)太もものシワの数が左右でちがう。(正常でも見られることもある)
たいていは乳児期に診断されるけれど、歩行をしてから診断されるケースが16%もある。
その場合は、歩行時に脱臼側に身体が傾き、またそちら側の足の設置時間が短くなる。
両側が脱臼している場合は、腰椎がかなり前腕して、おしりが後ろに突出する。
早期発見の手引きはこちら。
予防について
1)服:脚の運動を妨げないもの。足をのばした状態で固定しないように。赤ちゃんが安眠すると言われているお雛まきは股関節脱臼のリスクをあげてしまう。
2)だっこ:コアラ抱っこで、しっかり股関節を広げて抱っこ。
横抱っこや、横向きのスリングは脱臼しやすくなるので要注意。
3)向き癖があると、それと反対側の股関節が脱臼しやすくなるため、向き癖をなおす工夫をしたほうがよい。
4)おむつ:股を自由に動かせるおむつに。
両サイドのテープの幅は狭いものにして、きつく締めないように。
おむつ交換の時には、足先から持ち上げるのではなく、お尻の下に手を入れて持ち上げるようにする。
予防の手引きはこちら。
Posted by さかざきひろみ at 19時52分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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