2022年03月13日(日)

外来状況 [クリニック情報]

先週あたりから、どんどんコロナが下火に。
熱がでても陽性になるお子さんがとても減った。

中学や高校も春休みになった。
無事に受験が終わったほっとされている。
これから、小学校や幼稚園も春休みに。

でも、やはり散発例はあるので、感染対策はしっかりしないといけない。

私が防護服、N95マスク、フェイスシールド、帽子で隔離室にあらわれるので、「誰??」と言う感じになってしまう。
泣き出すお子さんに、
「ケーキ屋さん」と説明してくれるママもいる。
そんな話をしていたら、「給食のおばさんって言われるより、ずっといいですよ」

お着換えすることなく、以前のように戻れたらといつも思う。

しかし、今後どうなるかはまだまだ油断できない。
それにしても着たり脱いだりも随分慣れた。

さらに、週末にかけて花粉症症状で来院される方がたくさん。
ほんとに皆さん、同じ時期に症状が悪化する。
週末は、とっても暖かくさらにスギ花粉が飛散しているはず。

症状がひどいお子さんは、抗アレルギー薬、点眼薬、点鼻薬、漢方薬を総動員して、治療している。

ただ、やはり舌下免疫をしているお子さんはとっても楽そう。
この時期になると、舌下免疫の有効性を実感される。

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これは、爺作。
ちょっと、いたずらを考えている顔かな。

Posted by さかざきひろみ at 19時25分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年03月12日(土)

どきどきにも漢方 [漢方薬]

心臓に病気がなくても、不安になるとドキドキ動悸がすることがある。
動悸がすると内科に受診されて、どこも悪くない。
24時間心電図や心エコーなど検査しても正常。
それで、精神安定剤など処方されることもあるらしい。
「どこも悪くないって言われるんですが、なんかドキドキして不安で.....」
そんな相談をうけることもある。

こんなときに、活躍するのが、竜骨(りゅうこつ)と牡蛎(ぼれい)を含む漢方薬。
竜骨は大型哺乳類の骨。
牡蛎は牡蠣の貝殻。
このふたつの組合わせは、不安をとって動悸をおさえてくれる作用がある。

この両方を含むのは
K柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいいとう)
㉖桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

どう違うのかは、

K柴胡加竜骨牡蛎湯は体力があって、どちらかというと元気。ストレスにたちむかって頑張って負けそうで負けない。だから色々精神症状がでてしまう。交感神経過緊張状態。エネルギッシュにイライラしている状態。   

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㉖桂枝竜骨牡蛎湯は虚弱タイプ。ストレスに負けてしまって、気力もなくなっている。気分が沈んで元気がない状態。

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外来では、K柴胡加竜骨牡蛎湯を処方する方が多い。
これは錠剤もあるので、粉薬が飲めない場合でもOK。
動悸とか不安は、この二つだけでなく他にもたくさんの漢方薬がある。
私が処方したことがあるのは、137加味帰脾湯、72甘麦大棗湯、64炙甘草湯など。
あと、漢方薬だけではなかなか難しい。
質の良い睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動はどんなときも大切。

Posted by さかざきひろみ at 20時17分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年03月10日(木)

新作 [漢方薬]

私が監修した新作冊子
「子どもとママの漢方ヘルスリテラシーブック」

お子さんのすこやかな成長のためには、本人の健康が大切だけど、ママが元気であることもとても大切、お子さんもママも元気になってほしいというコンセプトに考えた。

画像(180x240)・拡大画像(480x640)

目次は、
1)お子さんによくみられる病気と漢方
2)鉄不足でみられるさまざまな症状
3)気血水の不調のタイプと症状
4)ママによくみられる不調と漢方
5)ヘルスリテラシーを身につける
6)漢方薬について知っておいてほしいこと

ヘルスリテラシーって言葉を聞いたとき、最初は意味がわからなかった。
漢方ブックとか漢方ヘルスブックという名前を提案したが、「リテラシー」という用語は、若い世代では浸透しているとのことらしい。
そして、ちょっとお洒落感もあるかな。

ヘルスリテラシーとは、
健康や医療に関する情報を探し、理解し、活用する力のこと。
ヘルス(health)は健康、リテラシー(literacy)とは、letter==u文字」を由来としていて、もともとは読み書きができる能力のことであった。その意味が広がり、自分に必要な情報を適切に選び、自ら「よりよい意思決定」ができる力を示すようになっている。

すなわち、ヘルスリテラシーは健康でいるために、必要な力ということになる。
情報を集めて正しく評価する能力ってなかなか難しいね。
実際、日本人は海外の人に比べて、ヘルスリテラシーがとても低いらしい。

この冊子の中には、お子さんとママのさまざまな症状について解説したが、結局それにどの漢方薬が有効なのかは個人によって違うため、処方名は書いていない。

今悩んでいる症状に対して、漢方薬という選択肢があるということを知って頂いて、治療の候補のひとつにできたらと思う。

イラストも、とても可愛い。

画像(320x240)・拡大画像(640x480)

Posted by さかざきひろみ at 19時13分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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