2022年03月19日(土)
目がかゆい、鼻じゅる〜
外来では、発熱のお子さんがとても減った。
もちろん、新型コロナも激減。
変わりにアレルギー症状が増えた。
特にスギ花粉症!
3歳で花粉デビューしたお子さんは目が真っ赤
お鼻もじゅるじゅる。
花粉症の治療は、
1)抗アレルギー薬の内服
2)抗アレルギーの点眼薬
3)ステロイドの点鼻薬
眼をこすりすぎて 目の周りの湿疹が真っ赤になっている場合は、ステロイドの眼軟膏を処方することもあるが、これは長期に使用すると眼圧が上昇するので、1週間以内に限定。
少しましになったら、コレクチム軟膏やプロトピック軟膏に切り替えている。
それでも辛い症状がよくならないときは、漢方薬を併用。
勿論、最初から併用している場合もある。
漢方薬の利点は、
@眠くならない
A西洋薬と併用できる
B鼻つまりに即効性あり
C目の症状にも有効
R小青竜湯
透明鼻水がぽたぽた出る場合、鼻にティッシュをつめておきたくなるようなとき
127麻黄附子細辛湯
鼻水ぽたぽたで冷えが強い
A葛根湯加川芎辛夷
鼻水よりも鼻つまりがしんどい
㉘越婢加朮湯
鼻がつまって息ができないほど苦しい、目がパンパンに腫れている。
さらに、R小青竜湯+127麻黄附子細辛湯
R小青竜湯+A葛根湯加川芎辛夷
R小青竜湯+95五虎湯 などの組合わせもある。
色々なラインナップがあるのも漢方薬の魅力。
さらに、上記の漢方薬の中で越婢加朮湯以外は錠剤もある。
大きいお子さん達は錠剤漢方をチョイスすることが多い。
でも、やはりスギ花粉症に対しては舌下免疫療法が一番のお勧め。スギのシーズンにはできないけど、今年症状がひどかった方はぜひお勧め!
Posted by さかざきひろみ at 19時57分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2022年03月17日(木)
復活!
パパのお誕生日。
もう62歳。ほんまもんの爺。
実は昨年の今頃から、パパのメンタルが崩壊した。
不安感が強く、夜が全く眠れない。
病院でも誰にも必要とされていない気がする。
誰の役にもたってない。
のどがつまって苦しい。
ほんとに休むことなく、睡眠をけずって働き続けた結果。
睡眠負債がひどすぎる。
男性更年期もあるはず。
食欲もなく、体重も54sぐらいまで低下。
やはり専門家にということで精神科の先生に相談。
向精神薬や睡眠薬など、たしか2,3種類飲んでいたと思う。
眠気が強くなると減らしたり、眠れなかったら増やしたり。
そして、薬の副作用かひどい便秘にもなった。
漢方薬は私がいろいろ処方していた。
O半夏厚朴湯、㉖桂枝加竜骨牡蛎湯、㉟四逆散、96柴朴湯、F八味丸など次々変更してみた。さらにメラトニンサプリも。便秘には、王道のモビコールも。
便秘があると、精神状態はよくならない。
昨年のGWはかなりひどい状態だった。
仕事も休んだら、やめたらと言ったけど、
「今、仕事を辞めたらもっと悪くなると思う」
結局、仕事はずっと続けていた。
その時は、なにかに脅えた子犬のような眼をしていた。もちろん、ランもできなくて、私が一人で走っていた。
でもだんだんよくなっていった。
少しずつ向精神薬や睡眠薬を減らして、そして、すべて中止しても大丈夫。
向精神薬とか睡眠薬とか、何か悪いイメージがあったけど、必要なときに、専門家が使えばうまくいく。そしてちゃんとやめることができた。漢方薬を併用していたのもよかったのかな。
今は㊶補中益気湯とO半夏厚朴湯を飲むだけで元気。
体温も35度代に低下していたが、今ははちゃんと36℃代に。
体重も62sにもどった。
以前より、早く眠るようにもなった。
本人も自分の体調に気にするようになったよう。
今は、とっても元気に復活。
短期間で回復してよかったね。
彼の定年は65歳。
あと3年も頑張るんかなあ。
孫っぴがいたのも復活につながったよね。
彼がいると、とても笑っていた。
食べること、眠ること、笑うこと、どれも大切。
パパのネクタイは、娘夫婦にもらったもの。
私のプレゼントはこれから購入予定。
お財布にしよーかな。
Posted by さかざきひろみ at 19時57分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2022年03月15日(火)
こどものオミクロン株の症状
日本小児科学会から、
「データベースを用いた国内発症小児 Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) 症例の 臨床経過に関する検討」、
簡単にいうと、小児の新型コロナウイルスの症状について掲載された。
対象は2020年2/1〜2022年2/20の間に登録された小児コロナ患者さん5129例。
症状を以下の3つの期間について検討
@流行初期(2020/2月〜7月)
Aデルタ株流行期(2021/8月から12月)
Bオミクロン流行期(2022年1月〜2/20)
発熱
@流行初期 41%
Aデルタ株流行期 58.7%
Bオミクロン流行期 80.6%
咽頭痛
@8.6% A13.1% B26.1%
味覚障害
@4.1% A3.9% B0.7%
倦怠感
@5.5% A6% B11.2%
頭痛
@7% A9.9% B19.8%
熱性痙攣
@0.6% A0.9% B4.1%
悪心嘔吐
@4.2% A5.6% B9.9%
オミクロンは他と比べて発熱しやすく、咽頭痛、頭痛、倦怠感、嘔吐が多い傾向。
特に咽頭痛は12-15歳の57%。
また、熱性けいれんも他の流行期に比べて多くなっている。
一方、味覚・嗅覚障害はとても少ない。
実際に、咽頭痛を訴えるお子さんさんが多く、さらに嘔吐などの消化器症状もよくみられるように思う。
ただ、今回の調査に登録された症例は、入院施設のある総合病院からの報告であり、国内の小児の症例の0.5%に過ぎないため、もっと軽症の患者さんも多数存在すると推定されるとのこと。
さらに、
比較的重症度が高い症例が登録されている可能性が想定されるにもかかわらず、オミクロン株を含む変異株の流行による小児患者の重症化傾向は確認されなかった
と記載されている。
コロナ禍になって2年。
色々なことがわかってきた。
今後も様々なことが検討されて、新しいフェーズになっていく。
Posted by さかざきひろみ at 20時18分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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