2022年05月14日(土)

外来状況 [クリニック情報]

今週は、雨の日も多く、寒かったり暑かったり体調を崩しそうな気候。
外来では、それほど感染症は多くないが、久しぶりに手足口病のお子さんがいた。
他にはウイルス性胃腸炎、おたふくかぜ、溶連菌感染症が少しだけ。
保育園に行ってるお子さんたちは、相変わらず鼻水が多いが、元気で毎日登園できている場合が多い。

小学生高学年や中学生のお子さんの発熱が少しずつ増え、新型コロナウイルスと診断されることもあるが、以前のような流行はまだない。

保育園や幼稚園の小さいお子さんの発熱は、ほとんどが新型コロナ以外の風邪のウイルス。
特に保育園の行き初めは色々な風邪をもらってしまう。
体調が悪いときは無理せずに、ゆっくり休むことが大切かと思う。

今日は午後から、大阪小児科医会共催の「第2回小児神経発達症と睡眠フォーラム」。
私は、特別講演Uの毛利先生の「子どもの睡眠障害のプライマア」の座長をさせて頂いた。

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オンライン講演会なので、広い会場に演者の先生、座長、会長、副会長の先生と6人だけ。
しかもアクリル板左右に。

私は今回の印象記を執筆するので、必死になって拝聴させて頂き、とても勉強になった。
web講演だと、つい他のことをしながら聞いてしまうが、リアルだと集中できる。
改めて子どもの睡眠の大切さを実感した。
詳しい内容はまた後日。

帰宅したら、雨がやんでいた。
久しぶりに、お庭にでたら、雨のせいで傷んでいるお花が増えていた。傷んだ花柄つみをせっせとおこなう。
お花の入れ替えもそろそろしないといけないが、dutyがめっちゃ多いので、すべてが終わった6月中旬までは難しい。

Posted by さかざきひろみ at 20時54分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年05月12日(木)

大切なのは

自己肯定感とSOSを出す力。

芸能人の相次ぐ自殺のニュース。
心が痛い。
コロナ禍で、自殺する方が増えている。

小児科学会の総合シンポジウム
「子どもの自殺について考える」というセッションがあった。
10代から30代の死因のトップが自殺。
特に子どもの自殺はこの10年で2.7倍、昨年は500名と過去最高だった。

色々な原因もあるが、原因不明のケースも多い。
コロナ禍で、横のつながりが減り、またマスクで表情もわかりにくい。
お子さんたちが、相談しにくい、SOSをだしにくい状況にある。周りの大人たちは、できるだかえ早くお子さんのSOSに気付いてあげる必要がある。

なぜ自殺しようと思うのか??
「自分が嫌になった」
「自分が悪い」
「生きている価値さえない」
「周りの苦労が分かるから、自分の問題が小さく思え相談しにくかった」など、子ども達の心のなかは葛藤している。

自己肯定感が低い
SOSがだせない。
この2つがとても問題。

自己肯定感とSOSを出す力は、小さいころから、本人の存在が尊重され、まわりから繰り返し助けてもらえる態度を示されることで育まれる力とのこと。

たくさんたくさんお子さんを褒めてあげて、そして、いつでも守られている助けてもらえると感じてもらえたらと思う。

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バラが素敵な季節になった。
お花の生命力を感じてパワーをもらえる。

Posted by さかざきひろみ at 19時44分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年05月10日(火)

謎の

世界で原因不明の謎の小児の肝炎が話題になっている。

現在、この肝炎については世界中で228件の報告がある。
そのうちの約10%が肝移植を必要としている。

嘔吐、下痢といった胃腸炎症状をおこしたあとに、黄疸、倦怠感がでてくるケースが多いらしい。

アデノウイルスが検出されるケースが多く、F41と呼ばれるアデノウイルスが原因である可能性が高いとみているが、今のところ確定ではない。

アデノウイルス41型は以前からあって、感染すると下痢・腹痛・嘔吐などの胃腸炎症状を起こしやすい。今までのアデノウイルスによる肝炎は、免疫が弱っている人では報告があるが、元気なお子さんではすごくまれ。

コロナ禍で、外出をさけて自宅にいることが多いため、お子さん達の免疫力が低下しているのが原因かもと言われている。実際に、コロナでロックダウン(またはそれに近い政策)を行った国での発症が多いとのこと。

胃腸炎症状がでたからといって、突然肝炎になるわけでない。
嘔吐下痢などの症状のあとに、いつまでもしんどそう、目が黄色い(黄疸)などの場合が要注意。

謎とは関係ないが、私が小児科医になって、経験した肝炎で一番ひどかったのはB型肝炎ウイルスによる劇症肝炎。
4歳ぐらいの男の子で、最終的に生体肝移植しか救命できないとのことで、専門病院に転院されたのと覚えている。

C型肝炎は、私が医師になった当時は、NonANonB肝炎といわれていた。ほとんどが輸血によるものだった。黄疸がでるほどひどくなる子はいなかった。そのころは治療法もなくて、強ミノの静脈注射を毎日のようにしていた。

あとは、A型肝炎も何例か経験した。
生ガキを食べて発症した子もいて、肝機能の数値も3桁で黄疸も強かったが、入院治療で全例軽快した。

肝臓は、とても大切なところ。
そこに炎症がひどくおこると、様々な症状がでてくる。
謎の肝炎が、早く謎でなくなり、原因や対処法がはっきりすればいいのだが。

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今は、エゴノキが満開。
白くて可愛い。

Posted by さかざきひろみ at 18時50分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 4 )

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