2022年05月15日(日)

ねんねが大切

昨日の毛利育子先生のお話し。
改めて、睡眠の重要性を実感した。

脳の成熟は睡眠中におこり、深睡眠のときに、記憶が整理され、副交感神経の活動増強、成長ホルモンが分泌される。
REM睡眠のときにも、記憶が整理され、記憶が定着される。これが一番活発なのは、乳幼児の脳なので、この時期の睡眠が人生で一番大切とのこと。

睡眠不足では、前頭前野の機能が低下するので、実行機能が低下。さらに扁桃体が活性化するためイライラしやすい。
海馬の活性が低下するため記憶力も低下する。

日本の乳幼児は、先進国に比べて睡眠時間がとても短い。
乳幼児で睡眠の問題を疑うのは、
@22時以降にねる
A睡眠時間が9時間未満
B寝付くのに30分以上かかる
C週に2回以上、夜間に中途覚醒がある。
D朝は自分で起きない
E朝ごはんを食べない
F癇癪、多動がある

乳幼児期の遅寝遅起きの習慣は、小学校高学年まで続き、遅刻、学業不振、不登校の頻度が高くなる可能性があるらしい。

ちゃんと睡眠がとれていると
朝7時30分までに自分で起きることができるそう。

良好な睡眠のために、
@朝の光を浴びて、外遊びをしっかりする
Aゲーム、ネット、スマホは、睡眠2時間前までにする。
B昼寝は夜間の睡眠の変わりにならないので、昼寝は15時までに2時間以内にする
C夕食後から徐々にリビングの光を落としていく。
D夕食から、入浴、入眠までのスムーズなルーチンをつくる。本人を眠い状態にもっていくことが大切。

最後のメッセージは「良い睡眠で子どもの能力を最大に引き出そう!」

画像(320x216)・拡大画像(640x433)

今日の朝6時の空。
お庭で寝転んで、雲がゆっくり動くのを見る。

Posted by さかざきひろみ at 18時22分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年05月14日(土)

外来状況 [クリニック情報]

今週は、雨の日も多く、寒かったり暑かったり体調を崩しそうな気候。
外来では、それほど感染症は多くないが、久しぶりに手足口病のお子さんがいた。
他にはウイルス性胃腸炎、おたふくかぜ、溶連菌感染症が少しだけ。
保育園に行ってるお子さんたちは、相変わらず鼻水が多いが、元気で毎日登園できている場合が多い。

小学生高学年や中学生のお子さんの発熱が少しずつ増え、新型コロナウイルスと診断されることもあるが、以前のような流行はまだない。

保育園や幼稚園の小さいお子さんの発熱は、ほとんどが新型コロナ以外の風邪のウイルス。
特に保育園の行き初めは色々な風邪をもらってしまう。
体調が悪いときは無理せずに、ゆっくり休むことが大切かと思う。

今日は午後から、大阪小児科医会共催の「第2回小児神経発達症と睡眠フォーラム」。
私は、特別講演Uの毛利先生の「子どもの睡眠障害のプライマア」の座長をさせて頂いた。

画像(202x240)・拡大画像(540x640)

オンライン講演会なので、広い会場に演者の先生、座長、会長、副会長の先生と6人だけ。
しかもアクリル板左右に。

私は今回の印象記を執筆するので、必死になって拝聴させて頂き、とても勉強になった。
web講演だと、つい他のことをしながら聞いてしまうが、リアルだと集中できる。
改めて子どもの睡眠の大切さを実感した。
詳しい内容はまた後日。

帰宅したら、雨がやんでいた。
久しぶりに、お庭にでたら、雨のせいで傷んでいるお花が増えていた。傷んだ花柄つみをせっせとおこなう。
お花の入れ替えもそろそろしないといけないが、dutyがめっちゃ多いので、すべてが終わった6月中旬までは難しい。

Posted by さかざきひろみ at 20時54分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年05月12日(木)

大切なのは

自己肯定感とSOSを出す力。

芸能人の相次ぐ自殺のニュース。
心が痛い。
コロナ禍で、自殺する方が増えている。

小児科学会の総合シンポジウム
「子どもの自殺について考える」というセッションがあった。
10代から30代の死因のトップが自殺。
特に子どもの自殺はこの10年で2.7倍、昨年は500名と過去最高だった。

色々な原因もあるが、原因不明のケースも多い。
コロナ禍で、横のつながりが減り、またマスクで表情もわかりにくい。
お子さんたちが、相談しにくい、SOSをだしにくい状況にある。周りの大人たちは、できるだかえ早くお子さんのSOSに気付いてあげる必要がある。

なぜ自殺しようと思うのか??
「自分が嫌になった」
「自分が悪い」
「生きている価値さえない」
「周りの苦労が分かるから、自分の問題が小さく思え相談しにくかった」など、子ども達の心のなかは葛藤している。

自己肯定感が低い
SOSがだせない。
この2つがとても問題。

自己肯定感とSOSを出す力は、小さいころから、本人の存在が尊重され、まわりから繰り返し助けてもらえる態度を示されることで育まれる力とのこと。

たくさんたくさんお子さんを褒めてあげて、そして、いつでも守られている助けてもらえると感じてもらえたらと思う。

画像(180x240)・拡大画像(480x640)
画像(180x240)・拡大画像(480x640)

バラが素敵な季節になった。
お花の生命力を感じてパワーをもらえる。

Posted by さかざきひろみ at 19時44分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

過去の記事へ

ページのトップへ ページのトップへ

5

2022


1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

検索


カテゴリーリスト

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2006 さかざKIDSブログ All right reserved.2006 Sakazaki Kodomo Clinic.