2023年10月05日(木)
30番 真武湯 [漢方製剤]
とうとう30番まで。
138番までだけど、実際は128種類。
週1回ブログにアップするとなると、42カ月もかかってしまう。
どうしようか...。
まあ、メジャーでまず覚えておいたほうがよいのが、1-30番と言われている。
30番はしんぶとう。
使用目標は、
体力虚弱な人で冷えがつよく、全身倦怠感があり、下痢腹痛を訴える場合に用いる。
また、床に吸い込まれそうなめまいと教えてもらったことがある。
とにかく、附子という強力に体を温める生薬が含まれる。
茯苓と蒼朮は、利水作用で五苓散にもふくまれる。
芍薬は痛み止めで、生姜は胃腸機能を改善し身体を温める。
身体の新陳代謝が低下して、余分な水が消化管にあって、冷えている。その水をさばいて、身体を温めるイメージ。
私自身もこの薬によく助けられる。
水様下痢便がひどく、渋り腹でヒア汗。
全身が冷たくなって、トイレで「神様ごめんなさい。助けてください」と、辛いとき。
この真武湯と芍薬甘草湯を飲むと短時間で治癒する。
真武湯にも芍薬が入っていて、これは腸管の痛みを和らげる。さらに芍薬甘草湯で芍薬を増量。
とにかくメッチャ冷えて下痢するとき、めまいがあるときにぜひ。
Posted by さかざきひろみ at 18時10分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年10月03日(火)
19年 [クリニック情報]
2004年10月1日がクリニックの開院日。
今年で19周年。
3年前、コロナ禍でそれ以外の感染症が激減した。
そして、今あらゆる感染症が流行している。
こんなことは、私が小児科医になって初めて。
真夏のインフルエンザにRSウイルス。
溶連菌感染症、アデノウイルス、ヒトメタニュウモウイルスまで。
今までは少しずつ流行時期がずれていたのだけど。
この冬はどうなっていくのか、
そして来年の今頃、20周年のころはどうなっているのか??
予想がつかない。
色々思いはつきないけれど、2日のお昼に皆でお祝い。
お祝いのケーキ。
思ったより、とっても大きい。
ケーキのサイドが可愛い。
梅の花の華弁当も食べておなかいっぱい。
全員集合してお写真撮るまでが面白かった。
私がスマホカメラを調整中。
後ろで待機中。
私は座ってスタンバイ。
なぜか慌てているスタッフに、慌てないスタッフ。
私がなんとか、コロナ禍を乗り切り、今外来をやっていけるのは、皆のおかげ。
ほんとにありがとう。
そして、クリニックを愛してくださる皆さまにもたくさん感謝を伝えたい。
Posted by さかざきひろみ at 18時44分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2023年10月01日(日)
インフルエンザワクチンよくある質問
明日からインフルエンザワクチンの予約開始。
今も流行しているので、色々質問されることが多い。
そこで、最近よくある質問と、毎年よく質問されることについて。
1)いつごろ接種したらよいですか?
受験生なので2月とか3月に絶対かかりたくないのです。
これは、お子さんにとって、免疫力も環境も違うので、絶対罹らない方法をお答えすることは、とても難しいのです。インフルエンザワクチンはどちらかというと重症化予防が目的のため、ワクチンを接種してもかかってしまう場合もあります。ただ、あまりに遅くにしてしまうとタイミングを逃すこともあるので、体調のよいときに、予約できるところで早めに接種したほうがよいかと思います。とくに幼稚園や保育園のお子さんたちは、11月になって寒くなると、冬の他の風邪にかかってしまって、せっかく予約していたのに、接種を延期することになってしまうことが多いです。
2)すでに夏にインフルエンザに罹ってしまいました。今年はインフルエンザワクチンは接種したほうがよいでしょうか?
インフルエンザには、A型2種類と、B型2種類あります。特に、最近B型は全く流行していません。この冬に流行するインフルエンザは、今流行しているものと違う可能性も高いです。夏にかかっても、接種はおすすめします。実際罹患した後、体調が回復して1−2週間ぐらいあければ接種は可能と考えます。
2)ワクチンの効果持続期間はどれぐらいですか?
これも個人差がありますので、様々ですが、一般的には、接種後1-2週間ぐらいから抗体が上がり始め、その後約5か月間ほど持続すると言われています。
3)接種回数はどうすればよいですか?
添付文書では13才未満は2回接種となっています。しかし欧米では、1 回接種と 2 回接種で予防効果に差がないとされてきました。日本でも同様の研究が続いており、1 回接種と 2 回接種で大きな差はないという結果が出ています。回数もそれに準じて3歳以上で毎年インフルエンザワクチンを接種しているお子さんは1回接種でもよいかと考えます。もちろんご希望の方には2回接種もします。3歳未満の方に関しましては、2回接種をお勧めします。
4)何歳から接種可能ですか?
生後 6 か月から接種できます。1歳未満の場合、接種しても十分な効果が得にくいとの報告もありますが、最近では年長児と効果は変わらないとの報告もあります。保育園など集団生活をされている方は接種をお勧めします。
5)卵アレルギーがありますが、接種できますか?
卵加工品を食べている方は大丈夫です。ワクチンにはごく微量の卵由来のタンパクが残っていますが、精製技術が進歩しているので、卵でアナフィラキシーショックをおこすような重篤なアレルギー以外の人は問題ないでしょう。
ご心配な方は、あらかじめご相談ください。
6)他のワクチンとの同時接種はできますか?
混雑や接種間違いを回避するために、他のワクチンとの同時接種はしていません。申し訳ございません。
7)咳や鼻がでていますが接種できますか?
食欲があって元気もあり、症状が軽い場合は咳や鼻水が出ていても接種できます。保育所や幼稚園に登園できるぐらいなら接種可能です。
8)お薬を飲んでいますが接種できますか?
病状やお薬の種類にもよりますが、お薬を飲んでいても元気で前日からお熱がなければ接種できます。ご心配な場合は前もってご相談ください。
9)当日になって体調が悪い時はどうすればよいですか?
当日あるいは前もって当院を受診された方には、接種日の変更を承ります。診察にお越しいただけないときはご自分で、変更の手続きを行っていただくことになります。
10)予約した日に都合が悪くなり、変更したのですが、よい日時がありません。どうすればよいですか?
ご家庭のご都合で変更されるときは、ご自分で行っていただいています。夕方や土曜日など、希望が多い日はすぐに予約枠が埋まってしまいます。同じ時間帯をお取りできないことも多いのでキャンセルされる場合はご注意ください。
また、予約されるときは必ず来院可能な時間でお願いします。
Posted by さかざきひろみ at 18時13分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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