2023年10月12日(木)
31番呉茱萸湯 [漢方製剤]
ごしゅゆとう。
呉茱萸というのは、ミカン科の果実で冷えに効く生薬。
作用として、胃を温めて、水のバランスをよくする作用。
構成生薬の4つがすべて身体を温める。
したがって、片頭痛に有効といわれているが、特に冷えがあり、嘔吐がある場合に処方する。
身体が冷えていない人には効かない。
胃の冷えが上に上がって,頭頂部や側頭部の頭痛,つばやよだれが出やすいと言うような症状に効果がある。
新見先生曰く、トリプタン製剤を飲んでいる人で5人に1人はトリプタン製剤がほぼ不要に、5人に3人は使用頻度が減少、5人に1人は効かないとのこと。
保険適応病名としては、
手足の冷えやすい中等度以下の体力のものの次の諸症:
習慣性片頭痛、習慣性頭痛、嘔吐、脚気、衝心。
ただ、漢方薬のなかでもめちゃくちゃまずい部類。
まずいけど飲めるという人は効く可能性が高い。
まずくて絶対飲めないという人には効かない。
Posted by さかざきひろみ at 18時59分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年10月09日(月)
秋ラン [ラン]
今日も涼しい。
一気に秋になったよう。
朝から長居公園ラン。
少しだけ紅葉も。
イネ科のカピラリスが満開。
ピンクでふわふわとしてススキっぽい感じ。
ダリアにバラも咲いていた。
大阪市内なのに、小鳥のさえずり。
秋の気配が満載のランは心地よい。
中学生が記録会みたいで、一生懸命走っていた。
私たちはじゃまにならないように、すみっこで。
ゆっくりゆっくり走るのがいいね。
来週は金沢ラン。
11月は東京ランに京都ラン。
秋のランシーズン。
Posted by さかざきひろみ at 16時36分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年10月08日(日)
どうやって飲んだの?
漢方薬を飲めた場合、必ずどうやって飲んだの?とお聞きする。
「そのまま飲めた!」という強者もいるけど、たいていは何かに混ぜている。
おすすめは、ココアやミロ、コーンスープなど。
1歳以上ならはちみつで練るのもいい。
先日びっくりしたのは、発達に少し問題があるお子さんたち。
こだわりや感覚過敏があるので、漢方薬を飲むのはハードルが高いことが多い。
1人目のお子さんは、年少さん。
「抑肝散加陳皮半夏を、ココアに混ぜて、さらに氷にして、シャーベットにして食べてます」
いつも泣いて椅子には座れずに、診察室のすみっこでもしもし。お口あーんはどうしてもできない。
それが、ちゃんとお椅子に座れるようになり、またお口あーんもできるようになった。
しかもにっこりしてバイバイ。
2人目のお子さんは、
「毎朝ふりかけご飯で、それに抑肝散加陳皮半夏をさらにふりかけて食べているんです。本人が、自分で、お薬箱からとってきて、自分で振りかけてます。」」
このお子さんは、毎日飲んでいるのではなく、体調に合わせて、自分で薬をもってきて振りかけるとのこと。
まだ、年長さんなのに、自分の体のことを知っているのはすごい。
漢方薬を飲む前は、幼稚園で、切れてお友達とトラブルになることが多かったそう。
とくに、皆と合わせないといけない運動会は苦手。
それが、今年はとても楽しみにしている。
「運動会、楽しみだね」というと、すこしてれて笑ってくれた。
ココアシャーベット漢方は、きっと美味しいに違いない。
でもふりかけ漢方はどうだろう??
私もごはんにアンパンマンふりかけをかけて、抑肝散加陳皮半夏をふりかけてみた。
これは.....、どちらかというとまずい〜。
そのまま漢方薬を飲んだ方がいいように思うけど。
彼にとってはこれが美味しいのよね。
とにかく漢方薬を飲んでくれて、心がおちついて楽しく元気になるのが一番。
Posted by さかざきひろみ at 19時04分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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