2023年10月01日(日)
インフルエンザワクチンよくある質問
明日からインフルエンザワクチンの予約開始。
今も流行しているので、色々質問されることが多い。
そこで、最近よくある質問と、毎年よく質問されることについて。
1)いつごろ接種したらよいですか?
受験生なので2月とか3月に絶対かかりたくないのです。
これは、お子さんにとって、免疫力も環境も違うので、絶対罹らない方法をお答えすることは、とても難しいのです。インフルエンザワクチンはどちらかというと重症化予防が目的のため、ワクチンを接種してもかかってしまう場合もあります。ただ、あまりに遅くにしてしまうとタイミングを逃すこともあるので、体調のよいときに、予約できるところで早めに接種したほうがよいかと思います。とくに幼稚園や保育園のお子さんたちは、11月になって寒くなると、冬の他の風邪にかかってしまって、せっかく予約していたのに、接種を延期することになってしまうことが多いです。
2)すでに夏にインフルエンザに罹ってしまいました。今年はインフルエンザワクチンは接種したほうがよいでしょうか?
インフルエンザには、A型2種類と、B型2種類あります。特に、最近B型は全く流行していません。この冬に流行するインフルエンザは、今流行しているものと違う可能性も高いです。夏にかかっても、接種はおすすめします。実際罹患した後、体調が回復して1−2週間ぐらいあければ接種は可能と考えます。
2)ワクチンの効果持続期間はどれぐらいですか?
これも個人差がありますので、様々ですが、一般的には、接種後1-2週間ぐらいから抗体が上がり始め、その後約5か月間ほど持続すると言われています。
3)接種回数はどうすればよいですか?
添付文書では13才未満は2回接種となっています。しかし欧米では、1 回接種と 2 回接種で予防効果に差がないとされてきました。日本でも同様の研究が続いており、1 回接種と 2 回接種で大きな差はないという結果が出ています。回数もそれに準じて3歳以上で毎年インフルエンザワクチンを接種しているお子さんは1回接種でもよいかと考えます。もちろんご希望の方には2回接種もします。3歳未満の方に関しましては、2回接種をお勧めします。
4)何歳から接種可能ですか?
生後 6 か月から接種できます。1歳未満の場合、接種しても十分な効果が得にくいとの報告もありますが、最近では年長児と効果は変わらないとの報告もあります。保育園など集団生活をされている方は接種をお勧めします。
5)卵アレルギーがありますが、接種できますか?
卵加工品を食べている方は大丈夫です。ワクチンにはごく微量の卵由来のタンパクが残っていますが、精製技術が進歩しているので、卵でアナフィラキシーショックをおこすような重篤なアレルギー以外の人は問題ないでしょう。
ご心配な方は、あらかじめご相談ください。
6)他のワクチンとの同時接種はできますか?
混雑や接種間違いを回避するために、他のワクチンとの同時接種はしていません。申し訳ございません。
7)咳や鼻がでていますが接種できますか?
食欲があって元気もあり、症状が軽い場合は咳や鼻水が出ていても接種できます。保育所や幼稚園に登園できるぐらいなら接種可能です。
8)お薬を飲んでいますが接種できますか?
病状やお薬の種類にもよりますが、お薬を飲んでいても元気で前日からお熱がなければ接種できます。ご心配な場合は前もってご相談ください。
9)当日になって体調が悪い時はどうすればよいですか?
当日あるいは前もって当院を受診された方には、接種日の変更を承ります。診察にお越しいただけないときはご自分で、変更の手続きを行っていただくことになります。
10)予約した日に都合が悪くなり、変更したのですが、よい日時がありません。どうすればよいですか?
ご家庭のご都合で変更されるときは、ご自分で行っていただいています。夕方や土曜日など、希望が多い日はすぐに予約枠が埋まってしまいます。同じ時間帯をお取りできないことも多いのでキャンセルされる場合はご注意ください。
また、予約されるときは必ず来院可能な時間でお願いします。
Posted by さかざきひろみ at 18時13分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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