さかざKIDSブログ

2022年04月12日(火)

頭が痛い [診療]

頭痛を訴えて来院されるお子さんも多い。

診察する上で、まずは頭の中に悪い病気がないか診ることが大切。気になる場合はMRI検査などする場合もある。

だけど、大抵はお話しを聞いたり、診察することで頭の中の怖い病気がないことがわかる。

多いのは片頭痛や筋緊張性頭痛。
または、両方がある場合もある。

藤田先生のこの本はとってもわかりやすい。
お子さんの頭痛について実に色々なことが書かれていてとても勉強になった。

画像(180x240)・拡大画像(480x640)

片頭痛は、
@気圧の変化などの誘因があることが多く、強い頭痛のため日常的な行動ができなくなる。
A予兆(あくびや顔色が悪い)、前兆(見ようとするところがみえず周りがキラキラする)、頭痛(嘔吐をともなうこともある)、後発症状(疲労感、眠る)など経過がわかる。
B両親のどちらかに頭痛もちがいることが多い。


筋緊張性頭痛は
両側性の頭痛で、圧迫感は締めつけ感があるけど拍動性でない。
日常生活や日常の動作で悪化しない。
嘔吐などなし。
藤田先生は、頭痛があってもテレビやゲームの画面を見ていられる場合は筋緊張性頭痛であるといわれている。

薬物治療についても色々記載されていたが、なかなか鎮痛剤はききづらいよう。
片頭痛には15歳未満のお子さんに適応がないトリプタン製剤を処方されることが多い。

片頭痛の薬に頼らない治療として、
@早寝早起き朝ごはん
A正しい姿勢
B適度な運動
Cゲームやスマホの制限
D片頭痛の誘因であるチョコレートやチーズなどの食品、空腹、眩しい光、睡眠不足を避ける
E子供の活動内容の調整

筋緊張性頭痛についても同じで、こちらはたいていは規則正しい睡眠、食生活でよくなるそう。
さらにやはりスマホやゲームなどの電子メディアの制限が大切で、これによって、長時間の同じ姿勢による肩や首の緊張を避け、睡眠不足を防ぐことができるといわれている。

頭痛を訴えるお子さんは、スマホやゲームが好きで、また夜遅くまで起きている場合が多い。
まずはこれを改善しようねというお話しからしているが、簡単なようでなかなか難しい。
スマホとはずっと付き合っていくことになる。
自分の身体の害にならないように、うまく使いこなしたい。
頭痛がでるのは危険信号。

Posted by さかざきひろみ at 18時14分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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