2022年04月09日(土)

足りない

国立成育医療センターの研究で、コロナ対応病院の医療従事者の約90%がビタミンD不足ということがわかった。
 (詳しくはこちら
もともと日本人は70%の人がビタミンD不足と言われていたがそれよりも高い結果となった。

対象は国立成育医療研究センターのハイリスク医療従事者361人(男性87名、女性274名)
今回の結果は、感染予防のため外出を減らし、屋内で過ごす時間が長いことなどが一因とみられる。
普段は病院でコロナ対応で働き、帰宅できるのは夜遅く、お休みの日は家でゆっくりしたいはず。また夜勤務も多いのでなおさら昼は自宅にいる。日光とは無縁の生活になってしまうので、当然といえば当然の結果かもしれない。

実際に、外来でもビタミンDが低いお子さんが多い。
膝がまがって、くる病になってしまったケースもある。
ほかにも骨折しやすい場合には特に注意が必要。

ビタミンDは、魚やキノコ、卵黄に多く含まれているが、食べ物だけで必要量をとるのはとても難しい。そのために適度な日光浴をして紫外線によるビタミンDの生成が必要。

「夏期は15分から30分程度、冬季は1時間程度」がビタミンD生成のために推奨される日光照射。
ガラス越しではなく、直接浴びることが必要となる。

ビタミンDが不足すると
@ 骨と歯が弱くなる。
A 免疫力が低下。
B アレルギーになりやすい
C 将来、糖尿病やがんになりやすいという報告もあり。

日光は大切だけど、私は日焼けは絶対したくない。
紫外線が強くなる時期は、日焼け止めや日傘で完全防備。
外でランニングするときも、日焼け止めを塗りまくる。
魚やキノコもよく食べるが、それでは足りない。
骨折や免疫低下は嫌なので、ビタミンDはサプリで補うようにしている。

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Posted by さかざきひろみ at 20時11分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

2022年04月07日(木)

キャッチアップ接種 [クリニック情報]

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は小学校6年生から高校1年生の女子が定期接種となっている。

今回、積極的勧奨が中止になっていた期間に接種の機会をのがしてしまった方も4/1より公費でキャッチアップ接種ができるようになった。

実際には、その時期も接種される方もいらっしゃったが、自治体からの連絡もなく、正しい情報が行き渡らなかったために、接種できなかった方がとても多い。

その対象は、生年月日がH9/4/2-H18/4/1の女子
期間は令和4年4月から、令和7年3月までの3年間あるが、この年齢の女子はできるだけ早く接種をお勧めしたい。

ワクチンは、感染リスクがないうちに接種して感染を予防するものなので、性交渉を経験する前にワクチンを接種して感染を予防したほうがよい。

もし、このまま接種の機会をのがしてしまったら、将来に子宮頸がんの患者さんがどんどん増えていく可能性が高い。
ウイルスに感染する人が増えると子宮頸がんになるリスクも高まる。

日本では1年間に10、000人の女性が子宮頸がんを発症し、1年間に約3000人もの女性が子宮頸がんで亡くなったている。20〜30歳代の女性で、子宮頸がんは罹患率・死亡率ともに増加している。

ぜひ、これを機にワクチンを接種について考えて頂き、子宮頚がんを予防する機会を逃さないように。

VPDの会の
「子宮頸がんとHPVワクチンに関するQ&A」もとてもわかりやすいので参考にしてね。

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桜もあと少し。

Posted by さかざきひろみ at 19時01分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年04月05日(火)

3回目

新型コロナワクチンの3回目の接種率。

大阪府では、
65歳以上 75.9%  60-64歳 55.2%
50代 35.4%  40代 20.9%
30代 15%   20代 13.6%
10代 1.1%

20代はそんなもんかなと思ったけど、30-50代の接種率の低さにびっくり。
パパ、ママ世代だし、一番の働きざかり。

現在、新型コロナウイルスの感染症は20代から増加になっているそう。
これは、感染拡大の初期にみられる特徴とのことで、今後第7波への可能性も高い。

オミクロン株は主流型「BA・1」から「BA・2」への置き換わりが進んでいる。

兵庫県と神戸大学が、医師40人の血清を調べた結果、
2回目接種し7ヵ月の時点では、BA・2に対する中和抗体を全員保有していなかったが、3回目の接種でBA・2に対する中和抗体が増加していると報告した。

2回目のワクチンをしているママ達がオミクロン株にかかると、とてもしんどそうだったり、いつまでも咳が続いているかたも多かった。
ところが、3回目接種していたママ達はお子さん達がかかっても罹患しなかった。

現在3回目の接種率はもひとつだけど、第7波を防ぐためにも、ワクチン接種できないお子さんたちを守るためにも、ぜひとも3回目接種をおすすめしたい。

また、12-17歳のお子さんたちも2回目から6ヵ月経過していれば3回目接種ができるようになる。
4月下旬から順に接種券が郵送されるとのこと(詳しくはこちら)。
当院でも、準備が整えば接種できる予定にしている。

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Posted by さかざきひろみ at 19時14分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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