2022年04月02日(土)

5本6本 [クリニック情報]

桜の季節だけど、少し寒い。

外来では、新型コロナの患者さんはほんとに減った。
でも、映画や旅行、USJなど人ごみにいくと、どうしてもかかりやすいよう。
ずっとマスクしてたのに...と言われてたけど、お子さんたちはやはりマスクの密着度は低い。
そして、思いっきり遊びたいから仕方ないよね。

昨日は、年長さんになったので、さっそくMRワクチン接種に来院される方が多かった。
年長さんは、MRワクチンとムンプスワクチンの同時接種される方がほとんど。
でも、最近はMR、ムンプス、不活化ポリオ、DPTの4つの同時接種の方も増えてきた。
さらに、先日はこの4つに加えて日本脳炎で5つ。
さすがに、5つ目になると泣いてしまう。
でも4つは泣かずに頑張った。
ほんまにえらい。

1歳のワクチンも、MR、ムンプス、水痘、ヒブ、プレベナーの5つの同時接種が多い。
できるだけたくさんということで4種混合もいれて6つする人も増えてきた。
6つだと、両腕に2本ずつ、両側大腿に1本ずつ。

何度も病院に行くよりできるだけ1回でと希望される。
注射が嫌いなお子さんこそ、何度も来るより1回ですませたほうがよいかなと思う。

そして、私はスライド作成に追われている。
講演は5月に2つ、6月に3つ。
夜は、9時前に寝てしまうので時間があまりない。
スライドは1か月前に提出しないといけないので、今のうちに頑張らなくては。

Posted by さかざきひろみ at 20時57分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年03月31日(木)

何時?

「いつも何時に寝ているの?」
これは、外来でよく私が患者さんによくする質問。

ときどきびっくりする答えが帰ってくる。
2.3歳でも「10時」とか「11時」の場合も。
1歳でも「11時にならないと、この子寝ないんです」と言われることもある。

うーん、さすがに遅すぎる。
寝ている間に成長ホルモンがたくさんでるし、また身体や心の健やかな発達にも睡眠はとっても大切。

そういえば、先進国で日本のお子さんの睡眠時間が一番短い。

米ペンシルベニア州立大学睡眠研究治療センターの研究で、
不眠症のお子さんは、思春期や成人になっても不眠症のリスクが高いということがわかった。
不眠症のお子さんの43%は、大人になっても不眠症に悩まされている。
さらに、不眠症の小児が最終的に不眠症の成人になるリスクは、不眠症のなかった小児の約3倍にも。

お子さんの不眠症の原因は遺伝的素因もあるけれど、環境的要因も大きい。特に就寝前の電子機器の常用が一番よくない。

米シアトル小児病院のCarey Lockhart先生は以下のように述べている。
「まず乳児に健康的な睡眠習慣を身に付けさせることが大切。就寝前の心を落ち着かせるルーチンを築き、
また、就寝前にはスクリーンタイムを設けないなどの健康的な睡眠習慣を子どもに教えることで、安定した睡眠を作り上げることができる。
思春期のお子さんには、例えば宿題は日のあるうちに済ませるなどの時間管理スキルを身に付けさせると良いだろう。夜に宿題をすることは、就寝時間が遅くなる原因の一つとなり得る」

お子さんだけを早く寝かそうとしても中々眠らない。
周りの大人が起きていたら、「なんか楽しいことがあるかも」と思ってしまう。
大変やけど、皆さんで一緒に眠る習慣ができるのが一番だけど、色々なご家庭の事情があったりで、なかなか難しい。

まずは、赤ちゃんのころから睡眠のためのルーチンづくり(絵本を読むなど)、さらに寝る前のスマホ、テレビは絶対避ける。
できたら、電気を消して暗くして、家族皆で眠れたらいいね。

画像(180x240)・拡大画像(480x640)

Posted by さかざきひろみ at 19時52分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年03月29日(火)

遅くなった

突発性発疹は、1歳前後のお子さんが、突然、発熱して高熱が3日程度続き、熱が下がってからに発疹がでる病気。

高熱がでても、お子さんはママがそばにいれば、比較的元気で、ミルクやおっぱいも飲める。
丁度3日たったころに、全身に発疹がでるのだけど、この時に、とっても機嫌が悪くなる。
あるママは、お子さんがあまりにもキーキーいうので、
「性格が変わったかと思いました」
抱っこしても泣くし、降ろしても泣く。
だけど、1-2日ぐらいたつと、機嫌がよくなっていく。

たいていのお子さんが罹る病気だけど、最近は突発性発疹を発症する年令が遅くなっている。

30年前には、発症年齢は9.3±4.2ヵ月〈5.1ヵ月〜1歳1ヵ月)
ところが、最近は17.4±10.2ヵ月(7ヵ月〜3歳9ヵ月)とのこと。

実際2歳ごろに突発性発疹になるお子さんも多く、4歳で発症したお子さんも経験した。

遅くなったのは、少子化が原因らしい。
普通は、ママからの免疫がきれるころに、兄弟から貰うのだけど、少子化のためにその機会が少ない。
結果、保育園に入園してから罹患するのではないかと推測されている。

また、突発性発疹にかかったことがないという方もいる。
実際、感染しても症状が出ないケースが20〜40%程度あると言われている。

今、熱がでると新型コロナが疑われるが、もちろん陰性で、結局突発性発疹だったねというケースも多い。

昔からある病気も色々と変わっていく。

画像(240x180)・拡大画像(640x480)

Posted by さかざきひろみ at 16時45分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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