2022年07月16日(土)
外来では [クリニック情報]
とうとう第7波。
世間では新型コロナ感染がとても増えている。
外来でも発熱患者さんがとても多い。
小児科ではまだまだ新型コロナ感染より、他の感染症による発熱の方がずっと多い。
しかし熱がでたら、新型コロナを心配されるのは当然かと思う。いつもなら様子をみるのに、元気でも念のための受診も増えてくる。
これはうちだけではない。
どこの小児科でも同じようなことがおこっていて、大変だと思う。
こんなときこそ、焦らずに気持ちを落ち着かせて、深呼吸。
今は、発熱患者さんは、フル装備で、個室で診療しないといけない。
あのN95マスクはとにかく呼吸が苦しい。
患者さんと色々お話ししていると、息があがってくる。
ひとりひとりフル装備を着たり脱いだりするので、そのスピードはメッチャ早くなくてはいけない。
また私は、暑さに強いが、汗かきの男性ドクターは物凄く大変とのこと。屋外で発熱患者さんを診療している先生も多く、熱中症にも注意しないといけない。屋外診療のことを考えると私は恵まれている。
また、近隣の総合病院も満床のところが多く、依頼してもなかなか入院できない。それで、別のところを探すのに時間がかかる。病院を探しながら、診療もとめるわけにはいかない。
実際お子さんの発熱の原因は、
1)夏風邪(検査しても何もでない)
熱が1日で下がる場合もあるし、数日つづく場合もある。
高熱が続くケースも、比較的元気があり、血液検査も正常。
2)RSウイルス
高熱と咳。ぜいぜいして夜間も咳がひどい。
熱も4.5日続く。
保育園で大流行中。小さいお子さんにとっては一番大変で、入院されるケースもある。
3)ウイルス性胃腸炎
嘔吐、下痢、熱。 嘔吐だけの場合、下痢だけの場合もある。
4)新型コロナ感染
小さいお子さんたちは、ご両親の風邪症状、または園で流行している場合に疑われる。
小学生以上の場合の高熱については、新型コロナが一番怪しい。
症状としては、咳鼻水がなく高熱と咽頭痛。
または、高熱と嘔吐などの胃腸炎症状。
最初は、ほとんど咳も鼻水もないことが多い。
5)溶連菌感染症
いつもより、発生件数はとても少ないがゼロでない。
先日は、新型コロナとのダブル感染があった。
6)アデノウイルス
少し前は多かったが、今はすこし減っている。
もうすぐ夏休み。
せっかく、お子さんたちが楽しみにしているので、元気に過ごしたい。
免疫力アップのためには、睡眠、食事、適度な運動、さらにいっぱい笑うことが大切かな。
Posted by さかざきひろみ at 19時12分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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