2023年01月10日(火)
お魚アレルギー
お魚を食べてアレルギー症状が出るお子さんが時々いる。
令和3年度の全国調査で、魚アレルギーは第9番目。
(ちなみに1位鶏卵 2位牛乳 3位木の実類 4位小麦 5位落花生 6位魚卵 7位果物類 8位甲殻類 9位魚類 10位大豆 11位ソバ)
特定のお魚だけ反応するだけでなく、
以下の3つタイプがある。
@たくさんの種類のお魚に反応するタイプ
Aひとつの特定のお魚だけに反応するタイプ
B少数のお魚に反応するタイプ
魚アレルギーの主な原因は、お魚に含まれるパルブアルブミン。色々なお魚に含まれているので、どの魚にもアレルギー症状が出る@のタイプがある。
診断については、血液検査で項目があるのは、タラ、イワシ、サケ、マグロ、アジ、サバ、カレイの7項目だけ。
それ以外は、プリックテストや経口負荷試験が必要なので、診断もなかなかむつかしい。
赤身の魚はパルブアルブミン含有量が少ないため、
まずは、マグロ、カジキ、カツオから試すのがよいとのこと。
白身魚のほうがパルブアルブミン多いのでアレルギー症状をおこしやすい。
またパルアルブミンは部位によって含まれる量が違う。
白身魚では、背>腹、口>尾(尾の腹側がアレルギーを起こしくいかも)
マグロでは、腹>背 口>尾(尾の背側がアレルギーおこしにくいかも)
あと魚アレルギーではなく、ヒスタミン中毒やアニサキスアレルギーで症状が出る場合もある。
お魚にはヒスチジンという物質をたくさん含むものがあり、これが分解されて、ヒスタミンが増える。
(ヒスチジンを多く含むお魚は、キハダ、ブリ、カツオ、マカジキ、マサバ。)
このヒスタミンに反応してアレルギーが出る場合は、魚アレルギーではない。
新鮮でなかったり、保存状態が悪かったり、冷凍したりするとこのヒスタミンが増えるので注意が必要
アニサキスアレルギーはお子さんには少ない。
すべてのお魚が食べれないと、ビタミンDやカルシウム、タンパク質不足になりやすい。
代わりに、牛乳、肉類、キノコなどからの摂取を心掛けたい。
また、魚アレルギーがあっても、魚だし(カツオ)やマグロ缶詰は大丈夫であることが多い。
Posted by さかざきひろみ at 17時51分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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