2023年03月23日(木)
11番柴胡桂枝乾姜湯 [漢方製剤]
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)は
柴胡剤の中で一番体力のない人(虚症)向けの薬。
メインは自律神経安定と精神安定。
柴胡剤は、体を冷やし乾かす方向にあるが、
これは、体を温め潤す生薬も入っているので冷え症の方にもOK。
活楼根(かろこん)が身体を潤す生薬。
牡蛎(ぼれい)は牡蠣の貝殻で、精神安定作用や制酸作用がある。
桂皮はシナモンで体を温め、乾姜も体を温める。
体力のない人が、自律神経が乱れて、不眠、動悸、冷え、肩こりなどの症状があるときに処方。
お腹の所見としては、胸脇苦満は強くなくて、心窩部に圧痛があり、臍上悸(ドキドキ)がふれる。
保険適応病名は、
体力が弱く、冷え症、貧血気味で動悸息切れがあり神経過敏のものの次の諸症:
更年期障害、血の道症、神経症、不眠症。
私は、ファーストチョイスで処方することがあまりないのだけど、例えば、加味逍遙散が効かない、加味帰脾湯もいまいちのときに、これに変更することがある。
だけど、効くときはめっちゃ効いて、とってもいい薬。
Posted by さかざきひろみ at 19時05分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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