さかざKIDSブログ

2023年03月25日(土)

総動員 [漢方薬]

今年はスギの飛散が多く、花粉症で来院される方が多かった。
そして、今はヒノキ。

スギの舌下免疫をしていて、スギの時期は大丈夫だったけど、ヒノキで症状が出てしまう。
いつもならスギがひどすぎて、引き続きヒノキなので、少しましになった感じだったらしい。ところが、今はスギは症状がなくなったので、逆にヒノキでの症状がわかるようになったよう。
ヒノキは残念ながら舌下治療はない。

花粉症の治療に対しては、西洋薬の抗アレルギー剤、点眼液、点鼻薬、飲める場合は、さらに漢方薬も併用して総動員。

漢方薬については、症状や体質で処方が変わる。

画像(320x212)・拡大画像(640x425)

透明の鼻水がぽたぽたでる、ティッシュを何箱も使う場合は、R小青竜湯。これには粉薬以外に錠剤もある。

ねばっこい鼻水で鼻閉が目立つタイプにはA葛根湯加川芎辛夷、これにも錠剤がある。
ただ、今2番の錠剤は大人気で品薄状態。たくさん処方することができない。

あと眼も真っ赤ではれて、鼻がつまって苦しい〜という激しい症状の方には㉘越婢加朮湯。
これには粉薬しかないが、とってもよく効く。

ただ、絶対に粉が飲めないときは、㉘のかわりに、R小青竜湯+95五虎湯を錠剤でのむ。
成人量だと1回に9錠内服。これは今村先生おすすめの竜虎湯。

また、冷えが強い場合には127麻黄附子細辛湯。これにはカプセルもある。
お子さんで処方することはあまりないが、冷え性のママには効果的。

あと大野先生は、R小青竜湯+127麻黄附子細辛湯で竜附湯にすると良く効くと話されていた。

とにかく、眼がかゆい、鼻が詰まるという症状はとってもしんどいので、色々組み合わせて治療して、少しでも症状を軽くしてあげたい。

そして、スギにはやはり舌下免疫療法が一番おすすめ。

Posted by さかざきひろみ at 19時48分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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