さかざKIDSブログ

2023年09月05日(火)

日本脳炎

日本脳炎に感染したブタが認められた地域が先日、国立感染症研究所から公表された。

ブタの日本脳炎抗体保有状況−2023年度速報第5報はこちら
下図は、そこから抜粋したもの。

画像(229x240)・拡大画像(612x640)

ブタの日本脳炎ウイルス感染状況

感染したブタが認められた地域は、三重県、島根県、徳島県、高知県、福岡県、佐賀県、熊本県であった。その中でも、
調査したブタの80%以上に感染が、認められた地域は、徳島県、高知県、佐賀県、熊本県であった。

やはり西日本に多い傾向。

2022年は千葉県、広島県、熊本県から日本脳炎の患者さんが報告された。

現在、豚の感染率に比べて、患者さんの発生は少ないが、特に上記の地域では、人への感染リスクがある。
2015年は、10ヵ月のお子さんも感染した。

日本脳炎ワクチンは、いまだに3歳からと思われている方も多いが、実は生後6ヵ月から接種できる。
日本脳炎は蚊が媒体して発症する。
蚊に刺されるリスクは1才でも3才でも変わらない。

ワクチンの1回接種量は3才以上が0.5ml、3才未満が0.25mlだが、3才未満で1期追加が完了しても免疫原性に変わりがなく有効性が示されている。

この時期は、他のワクチンもあるので、同時接種ができる。
また3歳超えてしまうと、注射を怖がって、大暴れする場合もある。

日本脳炎ワクチンは、
第1期(接種回数は初回2回、追加1回)が生後6か月から90か月までの方。
第2期(1回)は9歳以上13歳未満の方が対象になる。

平成7年4月2日(1995年4月2日)から平成19年4月1日(2007年4月1日)までに生まれた方は、20歳になるまでの間、定期接種として合計4回の日本脳炎ワクチンの接種が可能。

また、平成19年4月2日(2007年4月2日)〜平成21年10月1日(2009年10月1日)までに生まれた方に対しても、9歳以上13歳未満の間に、第1期(3回)の不足分を定期接種として接種可能である。ただし、生後90か月(7歳半)以上9歳未満は定期接種として接種することができない。

また、大阪市では経過措置として、平成19年4月8日 ー平成21年10月1日までの方は、13歳を超えても、さらに接種期間が延長されている。

ちょっとややこしいので、わからない方は、クリニックにご相談くださいね。

Posted by さかざきひろみ at 19時05分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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