2023年08月05日(土)
外来状況
台風が沖縄に停滞中。
お天気頭痛がある方は、体調が崩しやすいかも。
夏休みになったのに、外来では、まだ熱の方が多い。
新型コロナが5類になったので、いっぱい遊びにいくものね。
どうしても、たくさん人がいるところでは、風邪をもらいやすい。
保育園では、相変わらず夏風邪。
インフルエンザは減ってきているけれど、新型コロナウイルスは増加傾向。大人の方は結構かかっいて、それが、お子さんにうつっている。
あと、今週はアデノウイルスがとっても多い。
これは熱が4,5日続くので、保育園は1週間ぐらいお休み。
途中からお目目が真っ赤になる方はさらに長引く。
熱は長いけれど、比較的元気なお子さんが多い。
夜に高熱がでるけれど、朝に解熱。
それが続く。
咳や鼻水がひどくなったり、嘔吐下痢などの胃腸症状のある場合もある。
あと、扁桃やのどの奥のアデノイドが腫れるので、のどが痛かったり、鼻つまりが強く、いびきがひどくなることもある。
アデノウイルスについては、以下を見てみてね。
Posted by さかざきひろみ at 19時26分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年08月03日(木)
次々と
今年になって新しいワクチン色々。
「ゴービック」
4種混合ワクチンにヒブワクチンを加えたもの。5種混合ワクチンとなる。
これができたら、2カ月、3カ月のときに、今は、小児肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンと、4本注射していたのが、3本に。
すでに承認されて、現在発売準備中とのことなので、近いうちに使用できる可能性が高い。
ただ、海外ではすでにB型肝炎を加えて6種混合ワクチンになっている。
「バクニュバンズ」
なんか慣れるまで、ちょっといいにくい。
小児肺炎球菌ワクチンは現在プレベナーで13種類の菌型に対するもの。これは、あと2つ(22F、33F)ふやして15種類となり15価のワクチンとなる。
すでに、成人に対する肺炎球菌予防ワクチンとして承認されている。現在小児に対する投与も承認されているが、まだ定期接種では認められていない。
いずれ、これも近いうちにこちらが定期接種になるかもしれない。
「メンクアッドフィ」
髄膜炎菌ワクチンのメナクトラの進化型。
すでに、こちらに切り替わっている。
メナクトラは抗原として髄膜炎菌血清群がそれぞれ4μgに対してメンクアッドフィはそれぞれ10μgに増えている。
これも、慣れるまでとっても言いにくかった。
「シルガード」
これは、知っている方も多い。
子宮頸がん予防ワクチンで4価のガーダシルに、さらに5種類追加。全部で9価のワクチン。アジア人に特に感染が多く見られるヒトパピローマウイルス(HPV)52/58型を含むため、原因HPVの90%をカバーすると言われている。4月から定期接種になり、さらにキャッチアップ接種も認められたため、多くの女子を子宮頸がんから守ることができる。
ワクチンがどんどん進化している。
次は、MMRV(麻疹、ムンプス、風疹、水痘混合ワクチン)かな?
Posted by さかざきひろみ at 19時08分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年08月01日(火)
熱中症予防にも [漢方薬]
標準予防もしたうえで、さらに漢方薬。
水のバランスをよくするP五苓散。
身体を冷やす㉞白虎加人参湯。
夏の疲れの予防に136清夏益気湯。
まずは、外出前に五苓散。
運動前にも運動中も五苓散。
屋外で激しい運動をする場合は、五苓散+白虎加人参湯。
夏バテで、食欲低下、倦怠感、下痢があるときに清夏益気湯。
たしか昨年は清夏益気湯が人気すぎて、品薄になったそう。
五苓散は、身体の中の水の分布の調整をして、それを全身にめぐらせる。
白虎加人参湯は、身体の水分を増やして潤し、そして冷やす作用。朝鮮人参も含まれている。
どっちも錠剤があるし、粉薬も比較的飲みやすい。
白虎加人参湯を溶かして飲むと、のどのところがひやーっとする。
清暑益気湯は、身体の水分を増やして潤し、胃腸機能も改善する。やはり朝鮮人参も入っている。しかも下痢に有効な黄柏(おうばく)が入っている。黄柏は実は正露丸や陀羅尼助にも含まれる。
補中益気湯と、6つの構成生薬が同じ。
違いは、麦門冬、五味子、黄柏の3つ。
アウトドア派で外で働くことが多い人の夏バテには清暑益気湯。インドア派で外にはあまりでないけれど、体調不良で疲れている人には補中益気湯かな。
ただ、清暑益気湯の方が味がまずい。
補中益気湯は錠剤もある。
Posted by さかざきひろみ at 20時04分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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