2023年08月20日(日)
突然
先日、懇意にして頂いていた先生が急遽された。
午前中、普通に診療されていて、午後診療になっても、なかなかいらっしゃらないので、スタッフが見に行くとすでにお亡くなりになっていたという。
連絡をうけてほんとにびっくりしたが実感がわかない。
6月の東洋医学会でお会いしたときは、とても元気で来年の大阪の総会に向けて頑張ろうと話をしていた。
7月には、美味しいアイスを頂いた。
漢方ビギナーの時に、先生のご講演を聞いた。
とっても面白くて、わかりやすく、ますます漢方薬が好きになったのを覚えている。
そのあと、クリニックに見学にいって、たくさんのことを教えて頂き、さらに「千福先生のところも見学に行ったほうがいいで」とすぐに紹介してくださった。
私が一番最初に漢方の講演会をしたときは、一緒にコラボしてもらったし、その次、はじめて一人で講演したときは、聞きに来てくださり、とても心強かった。
グルメでワインが大好きな先生。
いっしょに、美味しいものを食べにいった。
そういえば、娘も一緒に招待して頂き、ワインの飲み方を娘に講義してくれた。
娘も先生のことを、とてもよく覚えている。
「あの元気な先生が......」
漢方薬では、
黄耆建中湯はすごい、鼻閉には越婢加朮湯が一番やで。
めまいに効く処方(五苓散、苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯、真武湯)について。
またまた、花粉症では竜虎湯(五虎湯+小青龍湯)という独自の処方をすすめてくれた。
麻杏甘石湯を使っていたのだが、「虎がいいよ、大阪やったら五虎湯使ってよ」といわれ、それから五虎湯を愛用するようになった。
めちゃくちゃ優秀で勉強熱心という反面、面白いことが大好きでエンターティナーでもある。
今も、ラインしたら、普通に返事が返ってくるような気がする。
金曜日には、漢方jpにて、先生を偲ぶ追悼特番。
耳鼻科の先生の中で私も参加させて頂いた。
先生の患者さんたちは、漢方薬を処方してくれるところが見つからず困っていらっしゃるとのこと。
当院は遠方だけど、オンライン診療などで少しでもお役にたてたらと思う。
最後に、先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
Posted by さかざきひろみ at 06時15分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年08月19日(土)
かるたにかくれんぼ
孫っぴとのあそびは「かるた」
ひらがながやっと読めるようになったので、文字を読むのがとても楽しいそう。
「かるたしようか」という誘いに彼は大喜び。
保育園でしたことがあるそう。
だけど婆の家にあるのは、「漢方かるた」のみ。
文章も絵も渋すぎる。
だけど、孫っぴは真剣に楽しんでいた。
孫っぴが読む番になると、ふりがなを一生懸命読んでいる。
「おなかのしぼうをへらし、ししついじょうをかいぜんする62ばん、ぼうふうつうしょうさん」
「うちみ、だぼくに89ばん、ちだぼくいっぽう」
「すいぶんのばらんすをととのえる17ばん ごれいさん」など。
一字ずつ、必死に読もうとしている姿が、とても面白くて可愛い。
そして、かるたの面白さにはまったようで、
もういっかい、もういっかいと10回ぐらいしたかもしれない。
読んでいるうちに、漢方薬の勉強?にもなるけど...。
もっと可愛いかるた準備しとくね。
そして、今日もプールにかくれんぼ。
どんなに上手にかくれても、可愛いあんよが見えている。
確かこんな歌があった。
最後の仕上げは花火!
Posted by さかざきひろみ at 19時40分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2023年08月17日(木)
25番桂枝茯苓丸 [漢方製剤]
けいしぶくりょうがん。
3大女性漢方のひとつ。
駆瘀血剤(くおけつざい)の代表処方。
瘀血(おけつ)って何?ということになるのだが、これは血液の流れが悪くなって、血がたまっているような状態。漢方のことを知らないとき、「瘀血」という言葉が怪しすぎて、漢方なんてうさんくさいって思っていた。
しかし、実際理解できると、「瘀血」は、めっちゃ面白い。
女性では、月経痛や月経関連トラブルも瘀血。
打撲したところが内出血して紫色になっているのも瘀血。
生活習慣病で、血液がドロドロになっているのも瘀血。
痔やしみも瘀血となる。
所見としては、舌下静脈の怒張が特徴的。
舌や歯肉がすこし紫っぽい。
細絡(さいらく)といって、皮膚の表面に糸ミミズ状も毛細血管が浮き出ているのが見られることが多い。
元気な思春期女子の月経トラブルにもよく使う。
ちなみに、冷えで華奢な女子には㉓当帰芍薬散。
ストレスが多く、メンタルにも問題があるときは、㉔加味逍遙散。
Posted by さかざきひろみ at 19時36分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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