2022年07月24日(日)
サル痘
WHOからサル痘の緊急事態宣言は発令された。
何だか、あまり気にしてなかったウイルスなので、ちょっと驚いた。
これまでに75の国と地域で、16000人余りの感染者が確認されていて、5人が亡くなっている。
先月は3000人だったのが、急に増えていて、よくわかってない点も多く今回の緊急事態宣言にいたったらしい。
「サル痘」は天然痘ウイルスに似た「サル痘ウイルス」に感染して発症する。
潜伏期間は7-14日で、発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などから1-5日続き、そのあと発疹がでる。
発疹は 水疱状で、うみがでてかさぶたとなる。
感染経路は、ネズミやリスなど感染した動物にかまれたり、血液、体液、発疹に触れることで感染する。
また感染した人の、発疹や体液、かさぶたなどに接触したり、飛沫を浴びても感染が起こる。
しかし、今回は、男性どおしでの性的な接触で感染したケースが多いらしい。
診断については、発生地域への渡航歴、海外から輸入したペットの飼育歴、性交渉歴を確認して、疑われた場合に水疱の内容液やカサブタを用いてPCR検査をする方法があるが、クリニックレベルでは難しい。
かつて接種が行われていた天然痘ワクチンで、約85%の発症予防効果があるとされている。日本では最後に接種が行われていたのは1976年で、その時に子どもだった、40代後半以上の世代は接種していて免疫がある可能性がある。
アメリカやカナダ、イギリスでは感染対策として、天然痘ワクチンの接種がはじまっているらしい。
治療薬としては、天然痘の治療薬である「テコビリマット」と言う飲み薬が、ヨーロッパでは承認されている。
今のところ、まだ日本でサル痘の患者さんは報告されていない。しかし、韓国やシンガポール、タイ、台湾でも感染者がでており、いずれ日本でも発生するかもしれない。
ワクチンや治療薬があり、感染力が強くないので、新型コロナウイルスをは比較にならないかもしれないが、こういう病気があることを知っておく必要があると思う。
Posted by さかざきひろみ at 19時43分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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