2023年05月18日(木)

17番五苓散 [漢方製剤]

ごれいさんは、とっても有名な漢方薬。
身体の水のバランスを整える(利水)漢方薬の代表選手。

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5つの生薬のうち、4つが水のバランスにかかわる。
そこに温めて気をめぐりをよくする桂皮が入っている。
また茯苓には精神安定作用が、蒼朮には胃腸機能改善作用もある。

五苓散は、水滞(水毒)の人に有効。

水滞をイメージしやすいのは、二日酔い。
これは、典型的な水滞状態。
頭痛がして吐き気がある。
しかも、身体や顔がむくんでいるのに、のどが渇く。
だるおもーい感じ。

寺澤捷年先生の水滞スコアで、13点以上当てはまる人は水滞の可能性が高い。
実は、私は水毒女で30点。
しかも体調悪いときは、さらに点数がアップ。

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特徴的な所見として、舌が浮腫むため大きくなって口角からはみでる(胖大舌)。
舌の辺縁に歯の痕がつく(歯痕舌)。
また、お腹を診察すると、胃のあたりを、指でたたくとポチャポチャと音がする(心下浸水音,または胃内停水音)。
腹部大動脈の拍動がふれる(臍上季)。

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日本人の特に女性は、水毒傾向の人が多く、こんな舌をしている。一度自分の舌を鏡でみてみてね。

五苓散が有効なのは、こんな場合。

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五苓散の概念は西洋薬にはない。
ほんとに、1800年前の薬だが、現代の多くの人に有効であることが多い。特にこれからの時期、熱中症予防にとってもいい。

Posted by さかざきひろみ at 19時45分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年05月16日(火)

赤ちゃんは顔が好き

小児科学会での「マスクは子どもの発達にどう影響するか」という講演。

講師の山口真美先生は、「赤ちゃんは顔をよむ」の著者。
中央大学文学部心理学研究室教授で乳児の顔認知の発達がご専門。

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コロナ禍でマスク生活が3年、
目元しか見たことがない同級生がどのぐらいいるかというアンケートで、
小学生70%、中学生88.9%、高校生86.7%も。

日本人は、表情を目で表現し、それを読み取る。
欧米人は、表情を口で表現し、それを読み取る。
だから、日本人はマスクでも、目がみえていたら、それほど違和感がないとのことで、マスク生活に抵抗がない。

日本の絵文字は、口は横線のままで、眼の形が色々かわる。
一方、欧米の絵文字は目は点々で、口元の形が色々かわる。
また、ノーメイクのとき、日本人はマスクで隠すが、欧米人はサングラスで隠す。

また、実は新生児でも、生まれつき、顔を見る能力がある。
目がふたつ、その下に口があるという顔の配置を好む。
これを「トップヘビーの法則」という。

そして、顔認知の発達は30年も続く。
それで、人は、約4000人もの顔を覚えることができるが、コロナ禍の3年は、家族以外の口元を見る機会が少ない。

それが、今の子どもたちの将来の顔認知にどうかかわってくるのか。

サルの実験で、母サルにマスクをして育ててみると、その赤ちゃんは顔を認知する脳の領域の活動が低下するという結果がでている。

もしかして、顔の識別能力がコロナ禍で育った赤ちゃんたちは低くなるかもしれない。他にもなにか発達に影響があるかもしれない。
まだ比較データなどないが、今後十分に評価する必要があるとのこと。

Posted by さかざきひろみ at 19時16分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年05月14日(日)

夏のお花と研修会

今日は1日雨。

ガーデニングする予定だったのに。
今しないと、次は6月までできない.....。
いつも、すべてを一気にできないので、今日は一つのコーナーだけでも、植え替えたかった....。

あきらめかけたけど、午前中に少しだけ晴れ間が。

あわてて、古くなったお花を抜いて、土をたがやし、
大急ぎで、夏のお花を買いにいった。

夏色の花がいっぱい。

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大急ぎで植えたら、また雨がぽつりぽつり。
間に合った〜。

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昨日からWEB配信の「子どもの心」研修会に参加。
今日は、学会を拝聴しながら、お花を購入して、植え替えができた。

この研修会、とっても面白くて興味深い内容ばかり。

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昨日のは、
「子供が朝起きなくなったときに聴く話」
「性暴力から子どもを守る〜小児科医にできること」


今日は、
「外来で診る子どもの発達障害」
「キレるはこころのSOS」
「ネット依存の研究と学校での依存症教育」

今回はじめて「子どもの心」研修会に参加した。
実は、7/8-9の後期の研修会で、講演するので、どんな感じが確認したかった。
講師の先生方がすごいスペシャリストばかり。
お話も面白く、とても勉強になる。

しかも、外来で診る子どもの発達障害の市河茂樹先生の本は、実は先日購入したばかり。眠りの講演をされた、渥美先生のお話もとっても面白かったので、すぐにアマゾンで著書をポチ。

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この研修会で、私なんかが講演しても大丈夫なのか。
かなり不安になってしまった。
でも、抄録もだしてるし話す内容も決まっている。
覚悟を決めて、望まないと.....。

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今日は母の日。
母の立場も子どもの立場も。
どんなときも、元気で幸せでいてくれたら。

Posted by さかざきひろみ at 19時53分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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