2023年06月11日(日)

1週間

母がいなくなって、あっという間に1週間。

母のことは、ずっと前にあきらめていたはずだった。
急に、慌てないように、私が行けないことも考えて、あらかじめ葬儀のことはすべて決めていた。
遺影に使うお写真も、作ってもらっていた。

妹は、1日でも長く生きていてほしいといっていたが、
私はもう寿命だから、これ以上は仕方がないと考えていた。
母がほんとにいなくなっても、それほど悲しまないとも思っていた。

最初は、喪主でもあり、しっかりしないといけないと気持ちではりつめていた。

だが、葬儀が終わった後の喪失感は何なんだろう。
父とは全然違う。ふとした時に、胸が苦しい。

毎朝、出勤前に実家にいって、母に手をあわせる。
母が「頑張りなさい」と言ってくれる。
なぜ、生前にもっとたくさん会いにいってあげなかったのか、とても悔やまれる。

火曜日は、なかなか診療の準備がすすまなかった。
やらなくてはいけない仕事が思い出せない。
いろんなことがわずらわしくなる。
しばらく休んだほうがいいのだろうかとも思った。

だけど、実際外来が始まると、お子さんたちに癒される。
悲しみから現実に引き戻してくれた。

やっと、学会のこと、講演のこと、原稿のことなども考えられるようになった。

そんな時、夜中に、のどの痛みが強くて目がさめた。
こんなことは、初めてだった。
葬儀のとき、娘と孫が風邪のなおりかけだったので、
一緒に食事したりして、それがうつったのだろう。

夜中にあわてて、109番を内服。
その後、鼻つまりが苦しくて28番も内服。
鼻水もだらだらでてきたので、19番も。
念のため、何度かコロナの検査をしたが陰性。
もしかして、咳がひどくなったら困ると思っていたが、それにはいたらなかったよう。

気持ちがゆるむと風邪のウイルスにまでつけこまれる。

母は、小児科医としての私を認めてくれていた。
両親ともに、私が医師になったのをとても喜んでくれた。
いつも、いっぱい応援してくれた。

いつまでも、ふわふわしていてはいけない。
きっと、時間が少しずつ解決してくれる。

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Posted by さかざきひろみ at 19時41分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年06月10日(土)

外来状況 [クリニック情報]

今週も、発熱の患者さんが多い。
いろんな感染症が流行して、全国的に小児科がとっても忙しいとニュースにもなっていた。

コロナ禍で、いつもの感染症が流行せずに、お子さんたちの免疫力が低下してしまった。
それが、マスク生活がなくなり通常になったことで、再び感染症が増え、お子さんたちが一気にかかっているよう。

集団生活デビューしたお子さんはもちろん、すでに2年目、3年目のお子さんたちも、今までかからなかったために、色々な感染症に罹患している。

検査できるものでは、今週は溶連菌感染症がとっても多かった。
他には、ヘルパンギーナなど。
一部の小学校でインフルエンザが流行しているところもある。
コロナは今週は1人だけ。

検査しても何もでない熱のかぜも多い。
これを園では「なぞの熱」と呼んでいるらしい。
「なぞの熱」って、なんかとっても怖そうだけど、いわゆる風邪、多分ライノウイルスかパラインフルエンザか、エンテロウイルスあたり。

あとマスコミが騒いでいるので、
「はしかが流行しているので怖い」と言われることも多い。
そんなに、大流行しているわけでなく、大阪府で4人。
ただ、1人が20人ぐらいうつす感染力があり、しかも空気感染。
発症したら、重症化する合併症が多く治療法がない。
小児科医が最も恐れる感染症のひとつ。
ただ、ワクチン接種がある。
いつもお話しているが、MRワクチンは1歳になったらすぐ、年長さんも3月まで待たずに、できるだけ早く、すぐにでも接種したほうがよい。

自費になるが、1歳前に接種することもできる。
私は、娘には絶対はしかにかかってほしくなかったので、生後10ヵ月に接種したのを覚えている。
もちろん、その後1歳すぎてからも接種した。
彼女は計3回接種している。

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Posted by さかざきひろみ at 19時13分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年06月08日(木)

目の下のくま

お子さんでも、目の下のくまで相談されることが時々ある。
目の下の皮膚はとても薄くて、くまができやすい。

お子さんの目の下のくまの原因として、色々考えられるが、

一番多いのは、アラージックシャイナー
アレルギー性鼻炎があって、鼻閉がひどいと、鼻の粘膜がはれて、目のまわりの血行不良となって、くまができる。
このお子さんたちは、鼻呼吸ができずに口をぽかーんとあけていることが多い。

テレビやスマホ、パソコンなどの画面を、長時間見ていると、ドライアイとなり、さらにまぶたの筋肉が運動不足となり血行不良となってくまができる。

もちろん睡眠不足や貧血が原因のこともある。

さらに、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎で、目の周りをかきむしると、目の下に色素沈着がおこってくまになりやすい。

ちなみに目の下のくまは、
青くま 茶くま 黒くまの3種類。
貧血や血行不良が原因の場合は青くま。 
目をこすることによっておこる色素沈着は茶くま。
加齢で、眼の下がくぼんだりたるみがでてできるのは黒くま。
お子さんは、青くまか茶くま。
皮膚がたるんだりしないので、黒くまはできない。

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Posted by さかざきひろみ at 19時21分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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