2023年06月08日(木)

目の下のくま

お子さんでも、目の下のくまで相談されることが時々ある。
目の下の皮膚はとても薄くて、くまができやすい。

お子さんの目の下のくまの原因として、色々考えられるが、

一番多いのは、アラージックシャイナー
アレルギー性鼻炎があって、鼻閉がひどいと、鼻の粘膜がはれて、目のまわりの血行不良となって、くまができる。
このお子さんたちは、鼻呼吸ができずに口をぽかーんとあけていることが多い。

テレビやスマホ、パソコンなどの画面を、長時間見ていると、ドライアイとなり、さらにまぶたの筋肉が運動不足となり血行不良となってくまができる。

もちろん睡眠不足や貧血が原因のこともある。

さらに、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎で、目の周りをかきむしると、目の下に色素沈着がおこってくまになりやすい。

ちなみに目の下のくまは、
青くま 茶くま 黒くまの3種類。
貧血や血行不良が原因の場合は青くま。 
目をこすることによっておこる色素沈着は茶くま。
加齢で、眼の下がくぼんだりたるみがでてできるのは黒くま。
お子さんは、青くまか茶くま。
皮膚がたるんだりしないので、黒くまはできない。

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Posted by さかざきひろみ at 19時21分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年06月06日(火)

19番 小青竜湯 [漢方製剤]

しょうせいりゅうとう。

これは、有名で知っている方も多い。
透明の鼻水がだらだらでるときに効くくすり。
ただ、鼻水だけでなく、水っぽい痰がでる咳にも有効。

保険適応病名は、
水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙。
気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒

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構成生薬は、身体を温める(赤)ものが多い。
したがって、冷えて鼻水だらだら。

桂皮はシナモン。今までもいろんな漢方に含まれる。気のめぐりを改善して、身体を温めて、抗炎症作用もある。

麻黄、半夏、細辛、五味子は、咳止めで去痰作用もあり、肺を温める。
また、五味子は粘膜を引き締めて鼻水を止める作用もある。

乾姜は、生の生姜でなくて、生姜を蒸して干したもの。
附子の次に、温める作用が強い。

芍薬は、鎮痛作用があり、甘草はこの8つの生薬を調和して、副作用がでないように緩和する作用もある。

小青竜湯の味は、五味子のせいで、酸っぱい。
しかも苦くて、かなり飲みにくい。
ただ、大きいお子さんには錠剤もある。

先日孫っぴが風邪をひいたときのこと。
ひとりで朝起きて、自分で漢方薬箱をあさって、
R小青竜湯と109小柴胡湯加桔梗石膏を両手にもって、
「お鼻でる〜、ねえどっち飲んだらよい」
まだベッドで寝ているママとパパのところに聞きにきたらしい。

Posted by さかざきひろみ at 19時56分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年06月05日(月)

さよなら、いっぱいありがとう。

土曜日の早朝、母が旅立ってしまった。
何度も何度も危篤状態を乗り越え頑張っていた。
もう、いっぱいお別れしたから、孫っぴにも会えたから。
じいちゃんが、「よく頑張った。もうこっちおいで」って言ってくれたのね。

たくさんのお花に囲まれてた祭壇。
母は気に入ってくれただろうか。
お花でいっぱいにしてあげたかった。
お花が大好きで、いつも私が作った花壇を褒めてくれていた。

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孫っぴも来てくれた。
意識がなくなったあとも、彼の「おおばあ」という可愛い声には、ずっと反応していた。
彼のクッションを最後まで抱えていた。

祭壇の写真を見て、孫っぴは「おおばあ、元気になった」
お花をしきつめて寝ている母を見て、
「おおばあ、お花と一緒に寝てたね」

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母はほんとにバイタリティ溢れる人だった。
父との結婚前は、スーパーナースで、とっても優秀だったらしい。

結婚後は、私たちを一生懸命育ててくれた。
お料理の腕は一流。
外食で「あっ、これ美味しいね」というと、味見して「もうわかった、これ作れる」と。
翌日には食卓に懐石料理がでてきた。
母の美味しい食事で育ったため、私はとても健康だ。

雑誌の気に入った服をみて、「こんなのが着たい」というと、全く同じような服を作ってくれた。高校生から大学生の間は、ほとんど母の手作りの服。

書道の腕も一流で、師範の免許。これも自分でペン習字を習って、獲得したもの。

他にもピアノ、社交ダンス、カラオケなどなど。
80歳超えてからは、英会話にもチャレンジ。
自宅には、たくさん勉強しているノートがあった。
もしかして他にも何かしてたかもしれない。

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でも一番は茶道。
素敵なお着物を自分で着こなし、お茶会に出かけていた。
師範の免許をもちながら、さらに茶道の勉強も一所懸命していた。凛とした母の着物姿はとても綺麗。

倒れる少し前に、着物の染め直しを注文していた。
時間がかかるので、「何かあったら、受け取ってね」と。
予感がしたのだろうか。
染め直した着物は青とえんじ色の2着。
最後のお着物で、湯灌のあとに着せてもらった。
帯もそれに合わせて私が選んだ。ほんとに綺麗で、とっても似合ってた。これを着てお茶会に行く予定だったのかな。
帯はこれでよかったかな?

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母の言葉でとても心に残っているものがある。
娘がまだ2歳ぐらいで、総合病院に勤務していたころのこと。
重症当直で、何日も家に帰れなかった時、
一睡もせず、仕事をしていた時、つい弱音をはいてしまった。その時に母に言われた言葉。
「どんなに大変で辛くても、一生懸命頑張れば、それは絶対自分のためになる。だから頑張りなさい」
この言葉でどれほど励まされたことだろうか。
小さい娘をみてくれていたおかげで、私は小児科医としてのキャリアをつめた。その病院での経験が今の私の原点になった。
ほんとにありがとう。

これは、私が作ったアルバム。
孫っぴの作品と一緒に受付に置かせてもらった。
母の自然の笑顔がとても嬉しそう。

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そして、飾りきれないほどのたくさんのお花とお家に帰ってきた。
実家にも自宅にも百合の香りがたちこめる。

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5月30日が母のお誕生日だった。
88歳まで精一杯生きた母を私は誇りに思う。
これからは、父と一緒に私たちを見守っていてね。
たくさん、ありがとう。

Posted by さかざきひろみ at 19時19分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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