2024年05月30日(木)
明日から [学会]
5/31-6/2の3日間は、第74回日本東洋医学会学術集会。
大阪の国際会議場で開催される。
私は、準備委員の1人なので、3日間お手伝い。
しかも1つのセッションの座長とさらに3つもの講演。
漢方専門の学会で、講演するのは初めてで、ちょっとドキドキ。
6/1(土)の午前中は、
「小児科日常診療の漢方・鍼灸 治療の和」の座長。
午後は、漢方ビギナーズセミナー
「小児科でも大活躍 〜子どもこそ漢方を!〜」なんと座長は新見先生。
6/2(日)午前は、漢方講演で伝えたいこと、その工夫
私の演題は、「漢方をもっと身近に〜外来をもっと楽しく〜」
午後は、小児心身の漢方治療
「食に不安がある子どもたち〜回避・制限性食物摂取症にも漢方薬〜」
かなり前にスライドが完成。
なんどか、予演もOK。
しかし、いつもそうなのだが、早く準備しすぎると色々変更したくなってしまう。
そして、直前にもう一度ちゃんとみないと大切なことを忘れてしまうので、本日最終確認。
金曜日、午後から学会参加。
土日は朝から夜まで色々忙しいかな。
でも、久しぶりに漢方の先生方とお会いできるのも楽しみ。
クリニックは、学会参加のため、明日午後と土曜日は休診になります。
また、ブログアップも土日は多分時間がないので、お休みします。
Posted by さかざきひろみ at 19時15分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年05月28日(火)
52番 薏苡仁湯 [漢方製剤]
よくいにんとう。
慢性化した筋肉痛、関節痛のくすり。
ヨクイニンはハト麦で水いぼに使う。
水をさばいて、浮腫みをとる作用がある。
したがって、水がたまった関節に有効で、痛みをとめる。
麻黄は痛み止め
芍薬+甘草も痛み止め。
当帰は、温めて血の巡りをよくする作用。
桂皮も温める。
四肢の血流が悪く冷え症の人だけど、関節痛のあるところは熱感を持っている、そんなタイプに使用。
ちなみに、78麻杏薏甘湯は、急性期の関節痛、筋肉痛で、もともと元気で冷えのない人に使う。
Posted by さかざきひろみ at 19時33分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年05月26日(日)
脳と腸
脳腸相関(のうちょうそうかん)という言葉がある。
脳と腸は互いに影響を及ぼすという意味で、
たとえば、ストレスがあると、腹痛などお腹の症状がでる。
また、便秘などの腸の調子が悪いと、心のトラブルを起こすことがある。
腸は、第2の脳ともよばれていて、たくさんの神経が集まっている。この神経は脳にもつながるので、お互いに影響しあう。
片頭痛と過敏性腸症候群は、同じ遺伝子に問題がある。
その遺伝子はセロトニンに関係している。
このセロトニンレセプターは8割が消化管にあると言われている。
この二つを併発している人も多い。
片頭痛のトリプタン製剤を飲むと過敏性腸症候群の症状も軽快する人がいるそう。
さらに、腸内ではセロトニンの原料となるトリプトファンが合成されている。これは、メラトニンの生成にも関係しているので、腸内環境の悪化は睡眠障害にもつながる。
慢性頭痛の診療ガイドラインに、頭痛に有効な漢方薬として、以下の5つがある。
㉛呉茱萸湯
82桂枝人参湯
47釣藤散
@葛根湯
P五苓散
上から3つは胃腸機能を整える作用が多い。
胃腸をよくすると、頭痛も軽快する。
お子さんでも99小建中湯を飲むと頭痛が治ったケースもある。
小建中湯もまさにお腹の薬。
また、便秘が軽快したら頭痛も良くなることが多い。
漢方薬は胃腸機能を改善する方剤が多い。
昔の人は、脳腸相関を知ったのかもしれない。
Posted by さかざきひろみ at 19時16分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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