2022年08月18日(木)
あっという間に
「遊んでいて、急に泣き出して、なんか手が痛いみたいです」
と来院された2歳の男の子。
右手を動かさずにずっと泣いている。
これは「肘内障(ちゅうないしょう)」
大抵は、何らかの拍子で腕をひっぱったあとに、おこることが多い。しかし、朝起きたらとか、遊んでいたら急にとか、腕を引っ張ったというエピソードがなくてもおこることがある。
「肘内障」は、肘の外側の骨(橈骨頭)の一部が輪状靭帯から外れて、肘の関節が亜脱臼している状態。
お子さんは、手をだらんとして動かさずに、痛みで泣いている。
総合病院で勤務していたときは、整形外科に紹介して治してもらっていた。
でも実は小児科医でもちゃんとできる。
動かない方の肘の外側を親指で抑えて、肘をねじりながら曲げると、親指にクリック音を感じる。
きょうも「クリッ」という音が鳴った。
するとほんとに不思議。
あっという間。
お子さんの手が動きだして、手を上げることができる。
しばらく外来で経過観察していると、いつもどおり、両手をしっかり使って遊べるように。
バンザイもOK。
ほんとによかったね。
Posted by さかざきひろみ at 19時20分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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