2022年08月21日(日)
今日は
西九条休日診の当番。
1年ぶり。
前回が超ガラガラだったが、今日もすいていた。
小児科では、やはり発熱して来院されるケースが多い。
しかし、ここでは新型コロナの検査はできない。
発熱児は、新型コロナウイルス感染症疑いがあるので、
別のスペースで、完全防備して診察。
一般診察室はクーラーが効いてとても涼しい。
だけど、隔離室A、隔離室Bは、ドアから直射日光がはいり、窓も空いているので、めっちゃ暑い。
待っている保護者の方は汗だらだら。
高熱のお子さんもしんどいに違いないが、他に場所がないので仕方がない。
今日から熱で、唾液の抗原検査陰性だから安心されていたお子さんもいたが、唾液の抗原検査はあてにならない。
ご両親ともコロナ罹患中で、お子さんが熱がでたと来院されるケースもあった。
あとは、手足口病、RSウイルス。
発熱だけで、他に症状がない場合は、新型コロナが怪しいかな。
クリニックでも、発熱患者さんは少し減ったように思う。
だけど、新型コロナの患者さんは一定数発生している。
先週は、実家に帰っていて、そこで会った親戚が後で発熱し、新型コロナと判明したケース。帰省する前に抗原検査をして集まっていても、検査したときは陰性というだけで、その後発症する可能性は十分にある。
小さい赤ちゃんたちは、パパが発熱してすぐに宿泊療養にいってもらったけど、2日後発熱というケースなどなど。
これだけ流行したら、どれだけ気をつけていても感染してしまうのは仕方ない。
Posted by さかざきひろみ at 20時00分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2022年08月20日(土)
出荷制限
今度のターゲットはアセトアミノフェン。
ちょっと前から、メディアなどで言われていたが普通に処方できていたので、あまり気にしなかった。
ところが、昨日突然、薬局の方から
「先生、もうアセトアミノフェン500mg錠剤の在庫がないので、別のものに変更できますか」とのこと。「もう少し前から言ってくれてたら、もうちょっと加減していたのに」と思いつつ、ないもんは仕方ない。
全くないのは、カロナール500mg錠。
50kg以上のお子さんや、大人にも使うので使用頻度が高い。
代替え品として、15歳以上の大人にはロキソニン。
50kg以上で15歳未満のお子さんには、アセトアミノフェン原末500mg(粉)または、ブルフェン錠剤。
このアセトアミノフェン原末が結構苦い。
小児用のドライシロップもあるが、これは小さいお子さんたち用に取っておきたい。
アセトアミノフェン200mg錠剤も、アセトアミノフェンドライシロップ、アルピニー坐薬50mg、100mg、200mgは、9月まで納品がないので大切に使わなくてはいけない。
熱がでたら、必ず解熱剤を使わないといけないということはない。お子さんは熱に強く、39℃でも元気いっぱいのことも多い。機嫌よく元気なら、高熱でも解熱剤はいらない。
よく
「何度になったら解熱剤を使ったらよいですか?」と質問される。
そもそもなぜ熱がでるのか?
お子さんの発熱のほとんどが、体の中にウイルスや細菌などの病原体が入り、その病原体をやっつけるためにでている。
病原体は熱に弱くて、また体温があがると体の免疫力もあがる。実は熱は悪者ではなくて、大切な体の防衛反応。
だから、無理に解熱剤で熱を下げてしまうと、その間、病原体の勢いが強くなり、かえって病気の治りが遅くなるおそれがある。
また解熱剤は一時しのぎで効果がきれるとまた熱が上昇し、体温をあげようとする体の防衛反応の方が強いときは解熱剤を使っても効果は見られない。
解熱剤を使わなくても病気はちゃんと治る。
ただ、絶対解熱剤を使ってはいけないということでもなく、高熱のせいで夜間ぐずって眠れないときなどは使ってあげても大丈夫。
また、「高熱で頭がおかしくならないでしょうか?」と質問されることも多い。
子どもはすぐに40度ぐらいの高熱になるけれど、それで脳がやられるということはない。
ちなみに、43度以上になると脳がダメージをうけると言われているが、高温の車内に放置するなどの特殊な状況でなければそんなことにはならない。
お熱がでると、とっても心配だけど、熱は怖いものではなく、実は体の味方。

Posted by さかざきひろみ at 19時35分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2022年08月18日(木)
あっという間に
「遊んでいて、急に泣き出して、なんか手が痛いみたいです」
と来院された2歳の男の子。
右手を動かさずにずっと泣いている。
これは「肘内障(ちゅうないしょう)」
大抵は、何らかの拍子で腕をひっぱったあとに、おこることが多い。しかし、朝起きたらとか、遊んでいたら急にとか、腕を引っ張ったというエピソードがなくてもおこることがある。
「肘内障」は、肘の外側の骨(橈骨頭)の一部が輪状靭帯から外れて、肘の関節が亜脱臼している状態。
お子さんは、手をだらんとして動かさずに、痛みで泣いている。
総合病院で勤務していたときは、整形外科に紹介して治してもらっていた。
でも実は小児科医でもちゃんとできる。
動かない方の肘の外側を親指で抑えて、肘をねじりながら曲げると、親指にクリック音を感じる。
きょうも「クリッ」という音が鳴った。
するとほんとに不思議。
あっという間。
お子さんの手が動きだして、手を上げることができる。
しばらく外来で経過観察していると、いつもどおり、両手をしっかり使って遊べるように。
バンザイもOK。
ほんとによかったね。
Posted by さかざきひろみ at 19時20分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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