さかざKIDSブログ

2022年08月07日(日)

検査の時期

クリニックでは、新型コロナの診断は主に抗原検査で行っている。
抗原検査は、鼻腔から採った鼻汁中にウィルスがいるか?いないか?の判断となる。
発症からすぐだと、ウィルス量が少なくて、陽性にならないことが多い。

お子さんの場合は、38度以上の発熱で12時間以上経過したほうがよい。37℃代の微熱で本人が比較的元気だったら、2日経過しないとわからない。

自宅で37.2℃で抗原検査して陰性だからと言って、お婆ちゃんの会いにいって、その後38度の熱がでて、結果陽性というケースもあった。

朝から37.6℃、来院時に37.1℃の場合は、検査して陰性でも確かでないので、できれば翌日受診をおすすめしている。
ずっと37℃代で元気だったら、48時間後のほうがよいかもしれない。

市販で唾液の抗原検査キットというものがある。
コロナウイルスは、鼻の中や咽の奥で増えて、そこから口に広がるので、唾液の中にはウイルスがとても少ない。
唾液でやって陰性と言う方が、受診されて鼻の検査で陽性ということも多い。
小さいお子さんたちは、鼻の検査はめっちゃ嫌がるので、唾液で検査の方が楽だけど、正確ではない。

少し大きなお子さんだったが、鼻の検査を嫌がって、自宅で自分で検査したというケースもあった。
これも、嫌がるお子さんが、自分で鼻に綿棒を突っ込むのはとても難しいかと思う。

PCR検査は鼻腔から採った鼻汁を使うが、これは、
DNAポリメラーゼという酵素を用いて新型コロナのDNAを増やす方法。抗原検査が陰性で、PCR検査陽性ということもある。

では、全員PCR検査したらいいやんと言われるかもしれないが、ちょっと煩雑で、これだけ患者さんが多いと不可能に近い。しかもPCRキットも品薄。外注検査だと楽だけど、結果は2-3日かかってしまう。
ただ、PCR検査もあまりにウィルス量が少ない時期にやってしまうと、「陰性」と出てしまう。

大人の方だが、咽が痛くなって、すぐにPCR検査して陰性で、安心していたら、その後周りの家族全員発症したと言うケースがあった。

無症状だと、抗原検査もPCR検査も陰性になることがほとんどだと思う。しかし、その陰性は、たとえPCR検査であってもその時かぎり。明日も明後日もずっと陰性ということにはならない。

陽性は診断しやすいが、陰性の診断はとても難しい。

Posted by さかざきひろみ at 19時07分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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