2023年06月27日(火)
22番 消風散 [漢方製剤]
しょうふうさん。
風(ふう)を消すという意味。
風というのは、乾燥やかゆみを引き起こす漢方医学の外邪(ガイジャ:発病誘因)のこと。
構成生薬が多く、漢字が難しすぎる。
簡単にいうと、かゆみが強くて、分泌物が多く、かさぶたになっている。さらに夏に湿疹が悪化する人に効きやすい。
ちなみに冬に悪化するのは57温清飲(うんせいいん)
荊芥(けいがい)+防風(ぼうふう)は皮膚の病変を取り除く作用。D十味敗毒湯にも含まれる。
蝉退(せんたい)はせみのぬけがらで、かゆみをとめる作用がある。
とにかく抗炎症作用があって、皮膚の炎症をとる生薬がたくさん含まれる。また、皮膚の炎症が強いと、血流が悪くなるので、当帰、地黄などの血虚の薬も含まれる。
この薬もとってもまずい。
さらに、漢方薬だけでは湿疹は治らない。
ステロイド軟膏を適切に塗布することが必要。
苦い薬も平気ということであれば、ステロイドと併用すると効果的かも。
だけど、小児ではなかなか出番がない薬。
Posted by さかざきひろみ at 19時01分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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