さかざKIDSブログ

2023年06月13日(火)

20番 防己黄耆湯 [漢方製剤]

ぼういおうぎとう。

肥満のくすりとして有名。
防己黄耆湯は水太り、
防風通聖散は脂肪太り。

胃腸機能が弱く、食べても体で処理できずに余るため肥満となってしまう。
それで、胃腸機能を元気にして、余分な水を排出。
その結果、身体をひきしめ、水太りやむくみを改善することができるお薬。

イメージとして、色白でぽっちゃりタイプ。
とっても汗っかきで、疲れやすいタイプ。
そんな感じの方の不調に効く。

小児科領域では、あまり出番がない。

画像(320x216)・拡大画像(576x390)

黄耆+防已はむくみに有効。
皮膚にしまりがないため、汗がもれでるのを防ぐ作用。
蒼朮は、五苓散にも含まれていて、利水作用。
大棗+生姜+甘草は胃腸機能改善の組み合わせ。

変形性膝関節症の患者さんで、膝に水がたまって、腫れている感じのときによく処方される。

ただ実際は、防己黄耆湯だけでは関節炎にはいまいちで、㉘越婢加朮湯をすこし加えたほうが効果的。

保険適応病名は、以下のとおり。
色白で筋肉が柔らかく水ぶとりの体質で疲れやすく、
汗が多く、尿量が少なく、下肢に浮腫をきたし、膝関節の腫痛するものの次の諸症:
腎炎、ネフローゼ、妊娠腎、陰嚢水腫、肥満症、関節炎、せつ、よう、筋炎、浮腫、皮膚病、多汗症、月経不順。

Posted by さかざきひろみ at 19時19分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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